「実行」と「遂行」の違いとは?分かりやすく解釈

「実行」と「遂行」の違いとは?違い

日本語には似たような意味を持つ言葉が多くあります。

場面によってどの言葉を使ってよいのか迷うことがあるのではないでしょうか。

今回は社会人になると使う機会が増えてくる「実行」「遂行」の二つの言葉。

それぞれ意味が違うため使い分けが必要です。

この記事では、「実行」「遂行」の違いを分かりやすく説明していきます。

「実行」とは?

読み方は「じっこう」で、考えたことや決まったことなどを実際に行うこと、意思を行動に移すことを言います。

「実行」とは、「計画を実行する」「考えを実行に移す」などの使い方をしますが、計画やプロジェクトなどを現実にするために行動することを表現しています。


「実行」の類義語

「実行」と同じような意味を持つ言葉で「実践」「履行」があります。

「実践」とは、読書を通したり人から聞いたりして得た、また自分で考えた主義、理想を自分で行動に移すことを言います。

「履行」とは、約束や決めたことを実施に行うことを言います。


「遂行」とは?

読み方は「すいこう」で、最後までやりとげることを表します。

与えられた仕事や業務に対して最後までやり抜く、成し遂げることに重視しています。

決着がつくまでやめずに続ける、完全に終えるまで行うことを言います。

「遂行」の類義語

「遂行」と同じような意味を持つ言葉で「達成」「完遂」「成就」があります。

「達成」とは、目的の物事を成し遂げること、完全にし終えることを言います。

「完遂」とは、完全にやり遂げること、最後までやり遂げることです。

「成就」とは、望んでいたことが実現すること。

また、成し遂げることを言います。

「実行」と「遂行」の違い

「実行」は実際に行うことを言い、「遂行」は物事を最後までやり遂げることです。

少し意味の似ている部分はありますが、「実行」は計画を実現させるときに使い、「遂行」は最後までやり切った場合に使うというように覚えるとわかりやすいのではないでしょうか。

「実行」の例文

・『予定通りに計画を実行に移します』
・『私の座右の銘は有言実行です。口にしたことは実行するよう心がけています』
・『リスクを恐れず実行し、挑戦していこう』
・『彼は実行力があり上司からは信頼され、仕事ができる人間だ』
・『息子はやると言いながら、いつになっても実行する気配がない』
・『私は体育祭の実行委員に立候補したいと思っています』

「遂行」の例文

・『彼は重大な任務を遂行できて、安心していた』
・『イベントを遂行するために多くの人員が必要だ』
・『仕事で成果を上げるには、スムーズな業務遂行が必要だ』
・『彼女はこのプロジェクトを遂行できる能力がある』

まとめ

「実行」「遂行」の意味や違いをご紹介しました。

「実行」は計画を実現し、「遂行」は最後までやり抜くという意味です。

似ているようで違いのある言葉です。

使い方をしっかり覚えて上手に使い分けしていきましょう。

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