この記事では、「実音」の意味を分かりやすく説明していきます。
「実音」とは?意味
映画や放送などで、本物に似せて作った音ではなく、実際の音や声のことです。
「実」は、ほんとうの、ありのままの、「音」は、おと、物のひびきという意味を持つ漢字です。
このことからも、「実音」とは本当の音という意味であることがわかります。
「実音」の概要
映画や放送などでは、雨の音、風の音、歩く音、人の声など、さまざまな音が流れます。
これらの音は、本当の音である場合もあれば、人工的に作った音である場合もあります。
声優の山寺宏一さんは、風の音、犬の声など、さまざま音を出すことができるそうです。
風の音の場合、声が作り出しているものであり、実際の風の音ではありません。
犬の声の場合は、人間の声でつくり出しているものであり、本物の犬の声ではありません。
こういったものは、実際の音ではないので「実音」ではありません。
アニメなどでは、ひらめいたときに「ピコン」と音がすることがあります。
しかし、現実世界ではひらめいたときに「ピコン」とは音はしません。
アニメなどでは、人工的に音を作って、このような音を出しています。
これも「実音」ではありません。
アクション映画などでは、登場人物が跳躍するときに「シュパッ」と音がしたり、殴るときに「ブン」と音がしたりします。
しかし、現実世界ではこういった音はでません。
これもつくり出しています。
こういったつくり出した音ではなく、実際の音や声が「実音」です。
たとえば、映画で風が強く吹くシーンでは、「ブワー」や「ゴー」の音が流れてきます。
現実の世界でも、強風のときにはこのような音がします。
人工的に作ったのではなく、本物の風の音を利用しているなら「実音」です。
砂利道を歩いていると「ザッザッ」などの音がします。
映画などでは、音がやや強調されることがありますが、砂利道を歩いているシーンであれば、歩くことで実際に出ている音の可能性があります。
こういった本当の音や声を意味しています。
「実音」の言葉の使い方や使われ方
映画や放送などでこの言葉が使われます。
映画などを見たり聞いたりする人が使うよりも、こういったものを制作する人が使う機会の方が多いです。
日常生活では、あまり使われません。
日常生活では、実際の音なのか、人工的に作ったものなのか、ほとんど気にしないことでしょう。
「実音」の類語や言いかえ
「擬音ではない」「実際の音」などが、似た意味を持つ言葉です。
擬音とは、人間が人工的につくり出した音のことです。
コンピューターや楽器など、さまざまなものを使って、本物に似た音を作ることができます。
映画などでは、このような音を専門に作る人がいて、効果音制作者などと呼んでいます。
まとめ
映画などで流れる音は、本当の音である場合もあれば、そうでない場合もあります。
音は人工的に作り出すことができるのです。
人工的ではないものを、この言葉は意味しています。