この記事では、「害鳥獣駆除」と「狩猟」の違いを分かりやすく説明していきます。
「害鳥獣駆除」とは?
「害鳥獣駆除」とは、人間に害を与えるとされている鳥や獣を駆除することです。
「駆除」には、害を与えるものをそこならいなくするという意味があります。
人間に害を与えるとは、農作物を荒らす、怪我を負わすなどの恐れがあることをいいます。
害鳥とされる動物には、キジバト、ドバト、カラス、ムクドリなどがあります。
糞が病原菌を運ぶ、病気の原因になる、アレルギーの心配があるといった問題や、鳴き声のうるささが問題となっています。
害獣とされる動物には、ドブネズミやクマネズミなどのネズミ類、ハクビシン、クマ、イノシシなどがあります。
住宅に棲みついてしまったネズミ類は、糞や騒音が問題となり、クマやイノシシなどは農作物の被害が問題となっています。
害鳥、害獣といいますが、人間側にとって都合が悪いということであり、鳥や獣は人間に害を与えようという意図はありません。
生きていれば糞をするのは自然なことで、生きていくためには食料が必要で、畑に食料があるから食べるのです。
「害鳥獣駆除」を行うには許可が必要で、許可なく行うと鳥獣保護法に違反をし、罰則があります。
また、許可を得て「害鳥獣駆除」を行う場合でも、個体数や固体の生別、年齢などを考慮する必要があります。
やみくもに駆除を行っていると、いずれある生物が絶滅してしまう心配があります。
「害鳥獣駆除」の使い方
害鳥、害獣をそこからいないようにすることについて使用をします。
住宅に棲みついてしまったハクビシンの場合、嗅覚忌避剤を散布して追い出しをします。
捕獲をする場合は許可が必要です。
このような行為を指して「害鳥獣駆除」という言葉を使用します。
「狩猟」とは?
「狩猟」とは、山野の鳥獣を銃やわななどで捕らえることです。
狩りともいいます。
「狩猟」の本来の目的は、食料を得ることです。
野生の動物を狩り、食料として生きてきた時代があります。
狩りをすることで肉を得て食料とし、動物の皮や牙などから道具や衣服などをつくり出していました。
このように本来は食料を得ることが目的なのですが、娯楽として行う「狩猟」もあります。
それによって絶滅してしまった動物もいます。
「狩猟」の使い方
山野の鳥獣を銃やわななどで捕らえることについて使用をします。
飼育されている動物を捕らえることには使用しません。
「害鳥獣駆除」と「狩猟」の違い
「害鳥獣駆除」と「狩猟」では、目的が違います。
「害鳥獣駆除」は、ある場所から害鳥や害獣を追い出すことを目的に行われます。
「狩猟」は、本来は食料確保が目的でしたが、娯楽や野生動物の管理の目的でも行われています。
「害鳥獣駆除」の例文
・『害鳥獣駆除の依頼をする』
・『害鳥獣駆除の許可を得る』
・『害鳥獣駆除の依頼を受けた』
・『害鳥獣駆除を検討する』
「狩猟」の例文
・『狩猟をして食料を得る』
・『狩猟に出かける』
・『狩猟のための道具をそろえる』
・『狩猟をするために免許を取得する』
まとめ
どちらも野生動物にかかわる言葉ですが、2つの言葉は野生動物に対しての行動の目的が異なります。