この記事では、「寛大な心」の意味を分かりやすく説明していきます。
「寛大な心」とは?意味
「寛大」は、「かんだい」と読みますが、寛を訓読みすると「寛ぐ(くつろ)」となります。
そのことからもわかるように、心緩やかに大きな気持ちでいることやその様子を表す言葉が寛大です。
そして、寛大な心は些細なことに気を取られることなく大らかな心持ちでいることを表しています。
何事に対しても動揺することなく、怒りの気持ちを持つことなく許しの心を抱き続けることです。
誰もがそのような大らかさをもって日々を過ごしたいと思いながらも、誰かに対して不快な気持ちを抱いたり怒りを感じたりしてしまいがちです。
他人から好感を持たれるためには、寛大な心を持つことが近道であるとも言えます。
「寛大な心」の概要
寛大な心でいようと心掛けてもすぐに変われるものではありません。
寛大な心とは、一朝一夕で成すものではないからです。
他人の過ちを理解し、許そうとする姿勢。
他人の意図を進んで汲み取り、寄り添う気持ち。
怒りの感情を持たず、常に平穏な心。
言葉にすればとてもシンプルではありますが、寛大になれる人には寛大な心を持つ人と共に過ごしてきたという事実が存在します。
このことが寛大な心を育てる際に、とても重要な役割を果たしています。
寛大な心と身近に接してきたからこそ、寛大な心が育つわけです。
誰かに喧嘩を売られても買わず、にこやかに対処できるのはそのようにしている人の背中を見て育ったという幸運に恵まれたからこそなのです。
その幸運が平和に解決へ導く術を身につける後押しをしてくれるのです。
自らの経験値で寛大な心を持つに至ることは不可能ではありませんが、とても難しいと言わざるを得ません。
「寛大な心」の言葉の使い方や使われ方
寛大な心が期待される多くの場面では、誰かの失敗がつきものです。
その失敗について詫びを入れることを受け入れてもらえたときに「寛大な心で対応してもらったこと」へ感謝する旨を伝えることが間々あります。
端的に言うと、「許してくれてありがとうございました」という主旨です。
ビジネスでは、些細なしくじりが取り返しのつかないダメージになることもあるため、謝罪は丁重に行わなければなりません。
その謝罪が上手くいったときは、寛大な心をもって許してくれたことに対して感謝の念を伝えるのがマナーです。
このような場面において、「寛大な(お)心でご対応くださり、誠にありがとうございました」というように使われます。
「寛大な心」の類語や言いかえ
寛大に似た言葉で「寛容(かんよう)」があります。
心の器が大きく、むやみやたらと人を攻め立てないことを意味するので、寛大な心と似た言葉になり、以下のように言いかえることができます。
『寛大な心にて措置くださるよう、お願い申し上げます」
『「寛容な措置を賜りますよう、お願い申し上げます』
まとめ
寛大な心を持つことで人を救うことができるのです。
救われた人たちは、寛大な心で接してくれた人に対して感謝し、それを心に深く刻みます。