報酬とよく似た言葉に「対価」と「代価」があります。
この記事では、「対価」と「代価」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になる違いを、正しく理解していきましょう。
「対価」とは?
対価(たいか)とは、人を動かすための報酬のこと。
してくれたことに対する、ご褒美のようなものです。
何かをおこなった代わりに、受け取る利益のことです。
対価の対は「つりあう」という訳があります。
価は「値段」つまりお金のことなので、貨幣に相当するものという意味になります。
そのため対価に見合う仕事で、ちょうどいい給料の仕事のこと。
その逆の対価が見合わない仕事は、給料とのバランスが取れていない仕事のこと。
対価を支払うで、金品を与えること。
対価を得るで、報酬を受け取るという意味となります。
つまり対価とは仕事をおこなった見返りとして、もらう報酬のこと。
対価と仕事のつり合いが取れているものほど、理想的な状態となります。
「代価」とは?
代価(だいか)とは、商品の値段のこと。
例えば100円の大根が売っていたら、この商品の代価は100円となります。
また代価には何かをおこなったことで受けた損害もあらわします。
商品と代償、このどちらかで使われます。
代価の「代」には、他のものと取り換えるという意味があります。
商品やサービスを買うときに、必要になってくるのが1万円札や5千円札などの紙幣。
当たり前ですが何かを買うときには、お金を差しだして品物を受け取ります。
つまりお金と物々交換をしながら、好きな物を受け取ります。
この行いをあらわしているのが「代価」です。
ちなみに建築系の業界でよく用いられるのが「代価表」です。
代価表にはそれぞれの工事の単価や内訳が記載されていて、どんな作業にどのくらいの費用がかかるのか、ひと目で分かるようになっています。
分かりにくいものを、分かりやすく整えたのが代価です。
「対価」と「代価」の違い
どちらも読み方が似ているため、混在して使うことがあります。
「対価」と「代価」の違いを、分かりやすく解説します。
・「対価」は仕事のギャラ
対価と代価は、紛らわしい言葉のひとつ。
どちらがどんな意味なのか、混乱してしまうことがあります。
対価とはインセンティブのこと。
仕事をおこなった分のギャラを指しています。
それに対して代価とは、商品の値段のこと。
サービスや物の、価値のことを指します。
労働に対する報酬が対価。
物の値段にあたるのが代価です。
また代価には「犠牲」という意味もあります。
対価を払うというと、犠牲を払うと同じ内容の言葉になるので注意しておきましょう。
まとめ
「対価」と「代価」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらもお金にまつわる言葉です。
対価とは仕事に対する、報酬のこと。
受け取るお金のことです。
代価とは商品の代金のこと。
何かにチャレンジする時の一時的な損害という意味もあります。
見分けが難しい言葉をしっかり区別して、ボキャブラリーの数を増やしていきましょう。