世界で流行している感染症が原因となり、都市封鎖やお店の閉鎖など暗いニュースが多く報道される昨今、何かいいことはないかと探す毎日が続いていますが、皆様はいかがでしょうか。
確かに外出や旅行が自由にできないことは不自由ですが、この状況で今までできなかったことに取り組むという前向きな行動を起こしている方も多く存在します。
そんな取組の一つとして言葉の違いを見つめなおすのは如何でしょうか。
先ほどご紹介した『封鎖』と『閉鎖』これはとても混同してつかうことが多い言葉の代表ですが、具体的にはどう違うのでしょうか。
この記事では「封鎖」と「閉鎖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「封鎖」とは
この単語は『何かの建物や領域を閉じ込めてしまい、出入りできなくさせてしまう』という意味です。
『封じる』に『鎖』という言葉が使われているのでなんだか物騒です。
実はかなり強い意味を持つ言葉であり、後の『閉鎖』よりも厳密で度合としては深刻な言葉です。
『ロックダウン』という言葉が最近ニュースなどで出ていたのを覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、ある地区や地域を完全に封じ込めてしまい、外からも中からも出入りができないというのがこの『封鎖』という言葉の持つ意味です。
「閉鎖」とは
一方『閉鎖』とはどいうことでしょうか。
これは『“一時的に”何かの建物や領域を閉じ込めてしまい、出入りできなくさせてしまう』ことを表す言葉です。
この言葉はたとえ深刻な状況でなくとも良く使われます。
例えば『学校の門を閉鎖する』というと単純に校門を閉じるという意味になります。
校門を閉じるのは当たり前の日常業務ですので、特に深刻な状況ではありません。
もちろん『店舗を閉鎖する』というシリアスな状況でも使うことが出来ます。
この場合は『一時的』ではないと考えるかもしれませんが、実は『閉鎖』には機能を止めるという意味も存在しています。
『店舗』という機能を止めてしまうので『閉鎖』という言葉を使っているのです。
「封鎖」と「閉鎖」の違い
この二つの表現の違いは『出入りが出来ない様に特定の建物や領域を閉じること』か『一時的に閉じること』という使い分けをすることが出来ます。
簡単な英語でそれぞれを確認するともう少し顕著に違いが分かります。
『封鎖』は『Freezing』(凍結)という表現をします。
言葉のイメージ通り、少なくとも当面の間は出入りが出来ないという絵が頭に浮かびませんでしょうか。
また、『閉鎖』は『Closing』(閉める)です。
カタカナ言葉にもなっている『クローズ』の意味がこれにあたります。
まとめ
如何でしたでしょうか。
どちらも良く混同して使いがちですが、実は厳密な意味があることを改めてお気づきになられたのではないでしょうか。
また『閉鎖』の持つ『機能を止める』という意味はあまり知られていないのではないでしょうか。
言葉の違いを確認する上で、簡単な英語に置き換えてみるのもとても有効な手段ですので、是非試してみて下さい。
言葉の違いをより深く理解することが出来ます。