「小人閑居して不善をなす」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「小人閑居して不善をなす」とは?意味と使い方

この記事では、「小人閑居して不善をなす」の意味を分かりやすく説明していきます。

「小人閑居して不善をなす」とは?意味

「小人閑居して不善をなす」とは、人間の器が小さくろくでもない人間は、暇になるとろくなことをしでかさないという意味です。

君子という言葉が器が大きくて人徳があるものに対して、小人はその逆で器が小さいが故、人徳がないものを意味し、閑居が独りぼっちになってしまい、暇を持て余すことを意味して、不善が善なる行いを否定することで悪事を働くという解釈になります。

よって、「小人閑居して不善をなす」は、人徳がない器が小さいものは暇になるとろくなことをやらかさないとなります。


「小人閑居して不善をなす」の概要

この言葉は、早い話が、大学という孔子の教えを記載した書物から読まれたもので人間の本性を示しています。

孔子は早くから人間は、閑居という独りぼっちに人間は陥ると人徳がないものは、寂しさから犯罪に走るというもので要は、人間の器が小さかったものは、年を取ってから独りぼっちになると途端に寂しさから犯罪に走るという現在の典型的な老人が犯罪に走る問題を、すでに紀元前に開設していたわけです。

逆を返せば、そんな大昔から人間はたいして進化してないとも見て取れるのが、「小人閑居して不善をなす」という言葉です。


「小人閑居して不善をなす」の言葉の使い方や使われ方

「小人閑居して不善をなす」は孔子の教えをそのまま「小人閑居して不善をなす」と周囲に言って理解できるものに対しては、詳細は省き、理解できないものについては意味を解説することでこの言葉が持つ意味を共有という形で使用します。

もしくは、試験などに孔子のありがたいお言葉の一つとして意味を述べよというような問題でこの言葉が出てくる可能性もあり得ます。

「小人閑居して不善をなす」を使った例文

・『小人閑居して不善をなすとはいうが、この問題は何も、ろくでなしな人間だけが陥る問題ではない』
この例は、孔子が諭したろくでなしの人間は暇になるとろくでもないことをしでかすというのは、別にろくでなしだけが陥る問題ではないという例です。

つまり、お金持ちで人格者であってもおかしくなる時はなりますので、言ってしまえば、今の時代、ろくでもない人間=犯罪に走ると言い切れないということです。

まとめ

孔子の教えにおいて、「小人閑居して不善をなす」という考えについては、まったくその通りなんですが、これは今現在の社会においては、人格者であっても犯罪に走ります。

よって、紀元前においては今現在と同じように器の小さいろくでもない人間は、暇になると犯罪者になるという点は、共感できるのですが、問題は、人格があり器があるものでも犯罪に走る点が問題です。

器が小さい人間は寂しさから犯罪に走ると、閉居という部分から読み解けるのですが、じゃあ、お金持ちが犯罪に走るのはなんでなの?と言われると孔子はどう答えるのか知りたいですね。

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