この記事では、「工夫」と「改善」の違いを分かりやすく説明していきます。
「工夫」とは?
より好ましい状態、望ましい状態、質が高い状態などにするために、いろいろと考えること。
また、その方法や手段のことです。
今日の生活が便利なのは、人間がいろいろと「工夫」をしてきたからです。
よりよくしようと考え、それを実行したために、便利な生活を手に入れることができました。
日常的に誰でも「工夫」をしています。
たとえば、野菜嫌いの子どもに野菜を食べさせようとすることです。
野菜嫌いの子どもにそのまま野菜を出しても、形がわかってしまって食べてくれません。
そこで、細かく切ったり、他のものに混ぜたりなどして、何とか食べてもらおうとします。
これらは、より望ましい状態にするために考え、そして実行していることです。
こういった、よい方向にするためにいろいろと考えることや、考え出された方法や手段を意味する言葉です。
「工夫」の使い方
今よりもよくするために考えることや、考え出された方法や手段のことを指して使用します。
日常的に使われている言葉です。
たとえば、いつもの料理をもっとおいしくするために考える、生産性を上げるために考える、留守中にペットが寂しい思いをしないように考えるなど、に使うことができます。
「改善」とは?
悪い点をよい方に変えることです。
日常的に行われている行為です。
悪い生活習慣をよい方に変えることで考えてみます。
ある人は、毎日夜の1時過ぎに眠り睡眠時間が1日4時間、食事はファストフードばかりで油の摂取量が多い、運動をほとんどしない、といった生活をしていました。
このような生活を続けているため、健康診断の数値はよくありません。
そのため、医師に生活を変えるように言われてしまいました。
そこで、睡眠時間を7時間は確保するようにする、食事はできるだけ自炊をして油っぽいものを控える、週に4日はウォーキングをするなど実践をしました。
以前の生活に比べてよい方に変わっています。
その結果、健康診断の数値もよくなりました。
このように悪いところを改めてよい方にすることを、この言葉は意味しています。
「改善」の使い方
悪いところをよい方に変える意味で使用します。
日常的に行われていることで、さまざまな場面で使用されています。
「工夫」と「改善」の違い
どちらの言葉も今までよりもよくすることを指しており、似たような意味を持っていますが、同じことを指しているのではありません。
前者の言葉は、いろいろと考えることをいいます。
よくするために考えをめぐらせることや、それによって出てきた方法や手段のことです。
後者の言葉は、悪い点をよい方に変えることです。
考えることではありません。
まとめ
どちらの言葉にも、よりよくするという意味合いが含まれていますが、それぞれの言葉が持つ意味は違います。
一方は考えること、もう一方はよくすることです。