「巧妙」と「絶妙」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
ちょっと聞いだだけではイントネーションが似ているために同じ意味のように聞こえるのですが、相違点があるのでしょうか?
そこでこの記事では、「巧妙」と「絶妙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絶妙」とは?
「巧妙」は「こうみょう」という読み方になります。
意味は「きわめてたくみなこと」ということを言っていますが、「とても器用であったり感心するような様子だったりすること」を指しています。
「物事のやり方や方法などが巧みで優れてある」という理解ができ、「よくできている」、「すばらしい水準レベル」などのニュアンスを含んでいるのです。
「巧妙」はテレビの推理ドラマや小説などで「犯人は巧妙な手口を使っているな」などとセリフが使われますが、「巧妙」というの必ずしもは悪い意味だけの意味を持つ言葉ではありません。
「優れていること」、「水準が高いこと」という意味も持っているために良い意味で使うこともできるのです。
「絶妙」とは?
「絶妙」は「ぜつみょう」と読みます。
意味は「きわめて巧みであること」「この上もなく優れて巧妙である」、あるいは「そのようなさま」ということを言っています。
「相手にこれ以上ないほどに素晴らしい、あるいは最高に良いという感じを相手に与えること」を意味しているのです。
この「絶妙」という言葉には、「技術・印象・タイミングなどが、これ以上にはないのではないかと巧みで優れているさま」「非常に優れていてこれ以上にないくらいに最高に素晴らしい印象を与えること」を解釈することができます。
「巧妙」と「絶妙」の違い
では、ここで「巧妙」と「絶妙」の違いを考えてみましょう。
「絶妙」は「最高に巧みで上手いさま」、あるいは「非常に巧妙で優れていること」を言っていました。
一方の「巧妙」も「巧みで優れていること」を意味しています。
これらのことから、「絶妙」という表現は「巧妙」という言葉で言い換えることができるのです。
「巧妙」の例文
「巧妙」の例文は以下の通りです。
・『巧妙な嘘をついていたと思っているが、とっくにバレているんだよ。諦めな』
・『巧妙なトリックを使っているが、完全犯罪じゃないな。もう犯人は特定できたよ』
「絶妙」の例文
「絶妙」の例文は次のようなものが挙げられます。
・『彼は絶妙な間合いで私に攻めてきた。あの攻撃を避けることができない』
・『絶妙なタイミングでボールをミートさせたな。あれじゃ三遊間を抜かされても仕方ないよ』
まとめ
「巧妙」と「絶妙」の意味や違いを見てきました。
解釈を見ると大きな違いがないこともお分かり頂けたかと思います。
しかし、使われるシチュエーションにマッチした言葉の選択もあるので、その点に注意しながら、言葉を使い分ける必要があるかもしれません。