この記事では、「年号」と「時代」の違いを分かりやすく説明していきます。
「年号」とは?
年につけられた呼び名です。
2021年の時点では、年に「令和」という名前が付けられています。
2021年は令和3年です。
このように呼び名をつけるようになったのは、中国の漢の時代ころからだとされています。
日本は中国の文化の影響を強く受けていた時代があり、中国の文化が日本に伝わり、日本でも取り入れられていました。
日本では645年から、年に呼び名をつけることが始まります。
現在は天皇が変わると年の呼び名が変わります。
このようになったのは、明治になってからです。
それ以前は、自然災害や戦乱などがあったときに変えられていました。
呼び名を変えることで、運気も変えようという考えがあったのでしょう。
日本以外でも年に呼び名をつけていた国がありますが、呼び名は日本とは同じではありません。
また、呼び名をつけない国もあります。
「年号」の使い方
年を呼ぶときに使う言葉です。
「時代」とは?
「時代」には6つの意味があります。
1つめは、ある目安によって区分された歴史的期間です。
「縄文時代」と呼ばれる時代があります。
この時代の人々は、木の実を採取し、魚を捕え、野生の動物を捕獲し、食料にしていたと考えられています。
住まいは、地面に穴を掘った竪穴式住居と呼ばれるものが一般的です。
また、土器を使用していた特徴もあります。
このような特徴がみられるある期間を縄文時代といいます。
縄文時代の次には「弥生時代」と呼ばれる期間がやってきます。
弥生時代は、縄文時代とは違った特徴が見られます。
そのため、縄文時代とは別の期間であるとしているのです。
このような、区分けされたある期間のことを「時代」といいます。
2つめの意味は、ある物事を示す一定の時の長さです。
「IT時代」などのような使い方をします。
この場合、ある一定の時がIT文化が発達したなどの意味になります。
3つめは、その当時という意味です。
4つめは、人が生きている間のある期間です。
「青春時代」などのような使い方をします。
この場合は、ある人が生きている間の青春と呼ばれる期間を指しています。
5つめは時がたって古くさくなることです。
6つめは時代物の略です。
「時代」の使い方
ある一定の期間を指して使用します。
歴史の中でみた大きな流れを指す場合もあれば、1人の人生の中の一定の期間のことを指す場合もあります。
古びている意味でも使用されます。
「年号」と「時代」の違い
前者の言葉は呼び名です。
後者の言葉は期間のことです。
「年号」の例文
・『新しい年号にまだ慣れることができない』
・『年号を考える』
・『年号を暗記する』
「時代」の例文
・『時代を象徴する』
・『時代に取り残される』
・『再生可能エネルギーの時代』
まとめ
どちらの言葉も年に関係しますが、それぞれの言葉の意味は異なります。