人には幸せになる権利があるとされていますが、その幸せにも色々な種類があります。
「幸福」や「喜び」は様々な場面で使われる言葉ですが、意味が異なるものです。
この記事では、「幸福」と「喜び」の違いを分かりやすく説明していきます。
「幸福」とは?
「幸福」とは心が幸せで満ち足りている状態を表す言葉であり、これは長期的なものとして持続することが多いのが特徴です。
「幸福」は古代から色々な人が考えてきたテーマであり、「幸福論」は現代でも色々な議論がなされています。
「幸福」はその人の主観に寄る点が多いので多種多様なものとなりますが、これは個人が得る幸せだけではなく、社会が与える幸せも含むものとなっています。
例えば日本国憲法の基本的人権である「幸福追求権」は、色々な人権を守るものであり法的に定められているものです。
「幸福」とは満ち足りた状態が続くことであり、これは個人の行為だけではなく社会的な制度によっても与えられるものとなっています。
「幸福度」というものは国民や地域の幸せを感じる度合いを統計的に調査したものであり、最近では世界のランキングで比較されることが多いのです。
「喜び」とは?
「喜び」とは嬉しい状態や好ましい行為に対して抱く感情であり、幸せを感じる心情を表す言葉です。
「喜び」は瞬間的なものであり、それは笑顔や笑い声、微笑みなど顔に現れることも多いものです。
「喜び」は個人の主観に寄る点が非常に大きなものであり、あまり長く続くものではありません。
即物的な欲求を満たした時や、何か欲しいもの得た時などに得られる一時的な感情は「喜び」となります。
また過去に体験した出来事や未来に予測できる行為に対して、幸せな感情を得る時にも「喜び」は使われます。
「喜び」の反対語は「悲しみ」であり、これは色々な行動や行為に対して良くない感情を抱く時に使われます。
「悲しみ」は自分の不幸や他人の事故などに対して使われるものであり、両方が一緒に起こることはめったにありません。
「幸福」と「喜び」の違い
「幸福」は長期的に続く幸せな感情であり、これは個人が得るものから社会的な制度によって与えられるものまで幅広いものがあります。
「幸福追求権」は基本的人権の一種類であり、最近では色々な場面で議論されています。
「喜び」はもっと瞬間的な幸せを得た時の感情であり、色々な場面で発生します。
「幸福」の例文
・『日本の幸福度ランキングは近年伸び悩んでいる』
・『プロポーズが成功して幸福感に包まれた』
「喜び」の例文
・『人生の喜びとはちょっとした工夫で得られるものだと思っています』
・『恋人ができた喜びで舞い上がってしまったが、友人も一緒に祝ってくれた』
まとめ
「幸福」も「喜び」も幸せな感情であり人生を豊かにしてくれるものです。
個人が得るものから社会的な制度によって守られるものまで色々な幸せがあり、自分だけではなく他人に対しても与えるのが「幸福」や「喜び」なのです。