この記事では、「弔電」と「香典」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弔電」とは?
「ちょうでん」と読みます。
これは電報の種類のひとつで、近しい人を亡くした方へ対してお悔やみの気持ちを伝えます。
そもそも電報とは、電話が発達する以前の連絡方法でした。
では、なぜ今でも電報が選ばれ続けているのでしょうか。
それは、昔ながらの手法できちんと感のある気持ちの伝え方を良しとする考えが根強く残っているからです。
手軽なメールよりも、美しくデザインされた台紙に綴られたメッセージに、受け取り主は送り主の誠意を感じます。
そのため、通夜や告別式に行くことと同様に弔電には深い哀悼の意を真っすぐ届けるに相応しい方法であると考えられています。
弔電は通常の伝達とは異なるのでいくつかの注意が必要です。
まずは、再び不幸が訪れることを連想してしまうような意味言葉を使ってはいけません。
そして、故人ではなく喪主や自分の付き合いがある人に対して送ることを意識した言葉遣いが必要です。
また、故人の信仰する宗教によって相応しい言葉を選ぶ必要があります。
注意点はいくつもありますが、電報サービスを利用すれば例文なども多数あるので失敗することはありません。
手軽なのはNTTのサービスで、19時までに依頼すれば当日配達も可能です。
つまり、その日に行われると知った通夜にも間に合わせることができます。
全国どこでも速やかに、且つ正確に届けてくれるので安心です。
「香典」とは?
「こうでん」と読みます。
香典とは、お線香やお花の代わりに故人の霊前に供えるお金のことです。
通夜や告別式へ参列する際に準備し、受付で渡します。
個人との付き合いの深さや地域の事情で、どれくらいの金額が適しているのかが変わりますが縁起が悪いという理由で偶数や「4」「9」が付く金額は避けます。
冠婚葬祭におけるマナー違反はタブーですが、葬儀では故人に対する冒涜となるために注意が必要です。
その昔、葬儀に参列する人は供えるためのお香を持参していましたが、後に香典として金銭を供えるのが一般的となりました。
この香典は、遺族が葬式の費用に充てるのが通例となっていて、故人を亡くして辛い思いをしている遺族を慰め、助けようとする思いやりの心が込められています。
「弔電」と「香典」の違い
「弔電」と「香典」の違いを、分かりやすく解説します。
弔電とは、お悔やみのために送る電報のことで、喪主や自分と付き合いのある人宛に送ります。
香典とは、故人にお供えする金銭のことで、通夜や告別式の際に持参します。
それぞれ葬儀に関係するものであり、言葉の響きは似ていますが別物です。
まとめ
実際に遺族として葬儀に関わったり、参列者として通夜や告別式へ行ったりしなければ弔電や香典のことを知る機会には恵まれません。
今では調べる行為は容易なので困ることはありませんが、知らないままで恥を掻くのは避けたいものです。