この記事では、「強要」と「恐喝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強要」とは?
「強要」は「きょうよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人に無理やり求めること」という意味で、人に対してそれがほしい、当然だとして無理やり得られる様に仕向けることを言います。
2つ目は「人に無理やりやらせようとすること」という意味で、あることを人がやる気がない、やりたくないと思っているのに、無理やりやらせようとすることを言います。
上記に共通するのは「無理やりする」という意味です。
「強」は「つよい」とも読み「無理に押し付ける」という意味、「要」は「かなめ」とも読み「求める」という意味、「強要」で「無理に押し付けたり求めるたりすること」になります。
「強要」の使い方
「強要」は「人に無理やり求めること」「人に無理やりやらせようとすること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「強要する・した」「強要される・された」と使われたり、副詞として「強要して」と使われたりします。
基本的に、人に対して無理やり何かを求めたり、嫌がる行為をさせることに使われる言葉です。
「恐喝」とは?
「恐喝」は「きょうかつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手の弱みにつけ込んで脅し、自分の思い通りにさせること」という意味で、相手が人に知られたくないと思っていることを掴んで脅し、自分の意のままに操ることを言います。
2つ目は「人を脅して金品をゆすり取ること」という意味で、相手を大声や暴力の可能性などで恐がらせて金品を巻き上げる行為を言います。
上記に共通するのは「脅して意のままにする」という意味です。
「恐」は「おそれる」とも読み「おどす」という意味、「喝」は「しかる」とも読み「おどす」という意味、「恐喝」で「おどすこと」を強調しています。
「恐喝」の使い方
「恐喝」は「相手の弱みにつけ込んで脅し、自分の思い通りにさせること」「人を脅して金品をゆすり取ること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「恐喝する・した」と使われたり、副詞として「恐喝して」と使われたりします。
基本的に、人を脅して怖がらせ、自分の思い通りに操ることに使われる言葉です。
「強要」と「恐喝」の違い
「強要」は「人に対して無理やり何かを求めたり、嫌がる行為をさせること」という意味です。
「恐喝」は「人を脅して怖がらせ、自分の思い通りに操ること」という意味です。
「強要」の例文
・『同級生からカンニングさせろと強要された』
・『友人からジェットコースターに乗ることを強要された』
・『強要されて仕方なく激辛ラーメンを食べた』
・『政治家が企業にわいろを強要した』
「恐喝」の例文
・『下層階の住民から早く引っ越せと恐喝されている』
・『元彼から恐喝されてお金を払わされている』
・『万引きしたという弱みを握られて恐喝されている』
・『恐喝されたらまず警察に相談するべきだ』
まとめ
今回は「強要」と「恐喝」について紹介しました。
「強要」は「無理やりやらせること」、「恐喝」は「脅してやらせること」と覚えておきましょう。