「当方」と「私」の違いとは?分かりやすく解釈

「当方」と「私」の違い違い

この記事では、「当方」「私」の違いを分かりやすく説明していきます。

「当方」とは?

当方とは、とうほうという読み方をする言葉です。

漢字で表現された文字を見れば明確ですが、そのとかこの、割りあてるといった意味を持つ当の文字に、ほうこうとかほうがく、直線の向きといった意味を有する方の字を付け足す事で誕生した言葉となっています。

だからこそ当方は、自分の属している方とかこちらといった意味を持っているのです。


「当方」の使い方

当方は、家族や友人との一般的な日常会話の中で使用される言葉ではなかったりします。

基本的にはビジネスシーンで使われる事が多い言葉であり、自分の会社や属している組織を表す際に用いられる事が多いです。

なので当方は、男女といった性別は問わず使う事が出来る言葉となっています。

ただしあくまで他社に対して自社を表すニュアンスを有しており、社内でこの当方という言葉を使用する事はありません。


「私」とは?

私とは、わたしという読み方をすべき言葉となっています。

一人称の人代名詞であり、わたくしという読み方に対する砕けた言い回しとして現代では、わたしという読み方をする事が多いです。

意味としては、自分の事を表す一般的な言葉であり、男女共に用いる事が出来ます。

「私」の使い方

私とは、自分自身や個人を表す際に用いられる言葉です。

口語だけでなく文章として自分を表す際にも使われる事が珍しくなく、男性や女性といった性別に関係なく使用可能な言葉となっています。

使用頻度が非常に多い言葉であるだけに、一般的に馴染みのある言葉として多用されているのです。

ただしあくまで自分という、個人を表現する際に使われる言葉となっています。

「当方」と「私」の違い

当方と私を見比べてみても、使用されている文字も文字数も、読み方も違っていて類似性は特に見られません。

もっとも性別関係なく使用出来る点や表す意味合いに、少し似通っている部分も見られるので使い分けに迷ってしまう人もいるのです。

ただし当方は、自分が所属している会社や組織を表したい時に使用すべき言葉となっています。

一方の私の方は、自分自身や個人を表す言葉です。

「当方」の例文

・『当方で只今確認作業を行っておりますので、少々お待ちください』

・『確認が済み次第、当方よりご連絡致します』

「私」の例文

・『私なりに必死に受験勉強を頑張ったつもりですが、残念ながら志望校に合格出来ませんでした』

・『信頼する彼が私を裏切っているなんて、とても信じられません』

まとめ

2つの言葉を比べてみると、使用されている言葉も文字数も読み方もどれも違っています。

ですが男女問わず使用可能だったり、表す意味合いにはやや共通する部分を見付ける事が可能です。

とはいえ当方は基本的に自分が所属している会社や組織といった集団を表現したい時に、使うべき言葉となっています。

対する私は、あくまで自分自身という個人を表す意味合いの言葉として、日常的に使用されているのです。

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