この記事では、「思わなんだ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「思わなんだ」とは?意味
そうは思わなかった、そう考えてはいなかった、という言葉と同じような意味です。
「思わなんだ」の概要
「思わなんだ」と言われて、思ったのか思わなかったのか、どちらなのか判断がつかないと思います。
“なんだ”は“なかった”という言葉が変化したものです。
言葉の使う人のイメージ的には、すこし雑なイメージがあるかもしれませんが、一般的な人が使います。
この言葉は方言だと考える方が多いようですが、厳密には方言とは言い切れません。
なぜかというとこの言葉はさまざまな地域で使われているからです。
古いドラマなどでも使われているものがあるほど、意外と浸透している言葉なのかもしれません。
意味ははっきり分からないけど耳にしたことがある、という若い人もたくさんいらっしゃるようです。
「思わなんだ」の言葉の使い方や使われ方
この言葉は、主に北海道や愛知県、中部から関西地方などで使われています。
実際には愛知では年配の人が使っているだけで、若い人は使用していません。
この言葉は口語であるために、使う場所や相手を選んだ方がいい言葉です。
しかし、特別カジュアルというわけでもないので、知り合いの年上の方との会話に使っても失礼ではないです。
一般的には、感情がのって使われることが多いように感じます。
思わなかった、というレベルにも特に驚きや全く違うように思っていた場合に使うことが多いです。
「ほうか、それは思わなんだなぁ」「そうですか、それは思いませんでした。
(思いもよりませんでした)」 このように、感嘆詞のような言葉と一緒に使われることが多いです。
自分は違うように考えていたことを表現できます。
よく使う言葉として、「そうなんだ」という言葉だありますが、これは語尾を少し伸ばして使ったりします。
しかし、「思わなんだ」の場合はなかったという意味ですので語尾は伸ばさないことが多いです。
最近では名古屋の河村市長がよく使っているのをテレビで見た方が多いかもしれません。
河村市長は愛知県出身者で、会見などでも方言を積極的に使っており、口語がよく飛び出しています。
「思わなんだ」の類語や言いかえ
“思わなかった”というのが標準語での言いかえにあたります。
他にも“なんだ”がつく言葉として、“知らなんだ”や“行かなんだ”などが使われます。
基本的には動詞に“なんだ”をつけることによって~なかった、という打消しの過去形になります。
まとめ
このような特定の地域で使われている言葉はあらゆる場所で無数にあります。
聞いても初めて聞く言葉は聞き取れないこともあります。
しかし、調べてみると語源が面白かったりしますし、いろいろな地域の背景が分かってきます。
最近ではテレビでもあらゆる地域の口語で話す芸能人が多くなってきた印象があります。
聞いていて、おもしろい単語はつい真似したくなります。