人に悪いことをしたり不幸を呼び寄せる神話的な存在には色々なものがありますが、中でも「悪魔」や「死神」はメジャーなものであり、様々なフィクションにも登場しています。
この記事では、「悪魔」と「死神」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悪魔」とは?
「悪魔」とは英語でデーモンと呼ばれる存在であり、これは宗教や文化によって発生した悪を象徴する存在であり、これは人以外の形を取ることが多いのが特徴です。
宗教の場合だと「悪魔」は様々な誘惑して信仰心を失わせる存在として見なされることが多く、敵対するものとして排除すべきだと考えられています。
「悪魔」は宗教や文化における悪を表す存在として描かれますが、これは色々な種類があり文化的な側面があります。
仏教における「悪魔」は煩悩をまき散らすものと考えられていますし、キリスト教ではこの「悪魔」はサタンと呼ばれており、神に対して反抗するものだと示されています。
「悪魔」は超常的な存在だけではなく、そのような特質を持った人や性格を例える時にも使われます。
「小悪魔」は可愛らしい外見とは裏腹に考えが狡猾な女性を表す時に使われますし、「悪魔のささやき」というものは、悪い考えや堕落への誘いをする時に使うことが可能です。
「死神」とは?
「死神」とは人が死んだ際に冥界や死後の世界へと魂を送る役割を果たす神であり、これは生命を管理しているという特徴が世界共通で見れらます。
一般的なイメージとしては人を死に送るというものが強い存在ですが、宗教的な「死神」は人間の生命で最も重要である生と死の片方を担う存在であり、最高神の立場にあることからネガティブな存在として見なされることは少ないのが特徴です。
「死神」の一般的な外見として有名なのは骸骨の姿と大きな鎌がありますが、これは西洋において中世から描かれようになったものであり、今日の死神に対して大きな影響を与えました。
「死神」の外見もそれぞれの宗教や文化によって異なる描かれ方をするのですが、日本の場合だと閻魔様を「死神」のような役割と見なす説があります。
「悪魔」と「死神」の違い
「悪魔」は悪という概念やひとを困らせる存在として描かれることが多く、大抵の場合では悪者として見なされます。
「死神」は死を扱う存在でありネガティブな印象を持たれることが多いのですが、人間の生命における生と死という最も大きな出来事の1つを担う存在であることから神秘的な存在として描かれることも多いのが特徴です。
「悪魔」の例文
・『悪魔狩りとして行われた遠征は無事に終了したそうだ』
・『彼女は小悪魔的な存在であり、毎日自分にちょっかいを掛けてくる』
「死神」の例文
・『その作品の主人公は死神であり、同時に学生でもある』
・『死神は生命を司ることから神の一種類として考えられています』
まとめ
「悪魔」や「死神」は特定の概念を表すものとして現在では使われていますが、実際に神話や宗教の時代には存在するものとして考えられてきました。
ちなみに単一教であるキリスト教では「死神」は存在せず代わりに死の天使が存在します。