「情報モラル」と「情報リテラシー」の違いとは?分かりやすく解釈

「情報モラル」と「情報リテラシー」の違い新語・ネット用語

IT化が進んで耳にする機会も増えてきたのが、「情報モラル」「情報リテラシー」と言う言葉です。

両者とも情報の扱い方に関するイメージがありますが、厳密な違いを説明するのは難しいかもしれません。

そこで、この記事では、「情報モラル」「情報リテラシー」の違いを分かりやすく紹介していきます。

「情報モラル」とは?

モラルと言うのは英語で道徳や倫理を意味します。

どのような行動が善で、悪なのかの基準になったり、人の行動において規範となるか否かの判断に使われたりします。

そう考えると、情報モラルは情報社会における行動規範、善悪の判断基準だと考えて良いでしょう。

特にネット社会は日常とは隔絶された世界に感じるため、安易に人を傷つけたり、知らないうちに犯罪行為に手を染めているケースも珍しくありません。

ネットを安全に正しく利用しようと言う態度を、情報モラルと言って良いでしょう。


「情報リテラシー」とは?

リテラシーは直訳すると識字または識字率のことです。

情報リテラシーの場合は更に意味が発展していて、得た情報をいかに活用するか、と言う知識・能力のことを指すようになっています。

つまり、ネット社会で得た情報や技術を有効活用する能力があれば、「情報リテラシー」が高いと言えるでしょう。

逆に、情報に振り回されていると、「情報リテラシー」は低いと言わざるをえません。

具体的には、例えば知りたいことを正確に検索して分析し、データベースにまとめて有効活用するようなスキルを、「情報リテラシー」と呼んでいます。


「情報モラル」と「情報リテラシー」の違い

「情報モラル」「情報リテラシー」の違いを、分かりやすく解説します。

この両者は大まかに同じ言葉だと理解している人も多いのですが、実際には違う意味合いで使われます。

混同して覚えず、正しく理解しておきましょう。

「情報モラル」「情報リテラシー」の違いは、前者は情報を正しく扱うための態度や考え方だと言えます。

後者は実際に正しく扱うためのスキルだと考えて良いでしょう。

モラルを「こうあるべき」と言う理想だとすると、リテラシーは、その理想を具体化するための能力だと考えて構いません。

具体的に見ていきましょう。

例えば、自身のブログに他人の描いた絵を掲載する場合です。

「情報モラル」は著作権を守ることが大切だと理解し、そう振舞おうと決意する部分を指します。

更に一歩進んで、著作権法を理解し、引用や個人利用がどこまでなら許されるのかなどの決まりを正確に理解した上でとる判断と行動が「情報リテラシー」において求められる部分です。

ブログに掲載するのが違反なら、掲載しないか許可を取ると言う行動を選ぶべきでしょう。

逆に、引用ルールの範囲内だったり、その他の規定で許可されている場合は、利用して構いません。

その実際的な判断と行動が、「情報リテラシー」の中核部分です。

まとめ

「情報モラル」「情報リテラシー」は、どちらもネット社会では重要な言葉です。

特に大事な場面で使い方を間違えると、自身の信頼に関わるので正確に覚えましょう。

正確に理解しようと考える姿勢が「情報モラル」として求められ、実際に理解して、二つの言葉の意味を使い分ける能力が「情報リテラシー」です。