この記事では、「愚痴」と「悪口」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚痴」とは?
「愚痴」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「愚痴」は「ぐち」と読みます。
「愚痴」には「言っても仕方のないことを言って、嘆くこと」という意味があります。
また、仏教用語で「三毒のひとつ」とされています。
「愚痴」は「心性が愚かで、一切の道理に暗いこと」という意味があります。
一般的には、前者の意味を指します。
「愚痴」は一般的に、意味するところと同様に「言っても仕方がないこと」と思われています。
ただし、「ストレス解消法」としては有効だと考える人もいます。
信頼できる人に、「今から愚痴を言うよ」と断ってから、言っても仕方のないことを言って嘆くことによって、気持ちがスッキリするためです。
頭の中で考えていると、頭の中をネガティブな思いがぐるぐる回ってしまいますが、他人に言うことで、頭の中が整理されるためです。
前向きになるための切り替えとして「愚痴」を有効活用する人も少なくありません。
「愚痴を聞くのもつらいものだ」「愚痴を言う暇があったら、目の前の仕事を少しでも進めろ」などという「愚痴」の使い方をすることができます。
「悪口」とは?
「悪口」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「悪口」は「わるぐち」や「わるくち」と読みます。
「悪口」には「他人を悪く言うこと。
またその言葉」という意味があります。
「悪口」は言っている人にはその意図がない場合でも、聞いた人が傷ついたり、不快になれば「悪口」となります。
そのため、口が悪い人は、自覚もないまま「悪口」を連発してしまい、嫌われてしまうことがあります。
どの程度のニュアンスが、「悪口」になるかどうかは、時代によって変わります。
特に令和に入ってから、コンプライアンスが厳しくなり、かつてなら許された指摘が「悪口」としてとらえられることが増えたため、発言には注意が必要かもしれません。
「上司の悪口を言う」「悪口ばかり言っていると、敵を増やすだけだ」などという「悪口」を使った文章を作ることができます。
「愚痴」と「悪口」の違い
「愚痴」と「悪口」の違いを、分かりやすく解説します。
「愚痴」には、「言っても仕方のないことを言って、嘆くこと」という意味があります。
一方で「悪口」には「他人を悪く言うこと。
またその言葉」という意味があります。
このように2つの言葉には、明確な意味の違いがあります。
また、2つの言葉の傾向として「愚痴」は「俺は馬鹿だ」「恥ずかしくて死にたい」などと、自分に矢印が向いていることが多いものです。
一方で、「悪口」は「あいつは馬鹿だ」などと、相手に矢印が向いていることが多いという違いもあります。
まとめ
「愚痴」と「悪口」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な違いがありました。
その違いを知り、2つの言葉を使いわけられるようにしましょう。