「慢心は身を滅ぼす」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「慢心は身を滅ぼす」とは?意味と使い方

この記事では、「慢心は身を滅ぼす」の意味を分かりやすく説明していきます。

「慢心は身を滅ぼす」とは?意味

「慢心は身を滅ぼす」とは、「おごり高ぶっていると、死を招いたり、社会的に落ちぶれる」ことを意味する慣用句です。

成功者等がおごり高ぶっていると、後に大失態を起こしてしまう事を戒める言葉です。


「慢心は身を滅ぼす」の概要

「慢心」とは「おごり高ぶることや、そうした気持ち」を意味する言葉です。

この「慢心」と言う言葉は、元々は仏教の禅宗で使われていた言葉です。

禅宗においては「慢」「煩悩を戒める」意味を表現する言葉として使われ、「慢心」「自分が偉い存在だと高く評価し、他の人達を軽視する自己中心的な心の在り方」だとして戒めていたのです。

すなわち「慢心」を抱くと、知らぬ間に「自分の考えに固執し、周囲が見えなくなり、正しい判断や真理に辿り着く事が出来なくなる」「慢心」を持つことを戒めていたのです。

こうした言葉の成り立ちもあり、「慢心」は禅宗の教えと同様に、現在も余り良くない事であり、戒めるべき物だとされています。

この戒めの意味を込めて「身を滅ぼす」と続けているのです。

「身を滅ぼす」とは、実際に死ぬことや、社会的に抹殺されたり、地位を失う事を意味する言葉です。

例えば、最初は国民の事を大切に考えていた国王が、長くその地位に居る事で「慢心」を抱き、国民の生活を顧みない独裁政治を行い、困窮した国民が国王を殺害・打倒すると言った事は、実際に歴史的にいくつも事例があります。

また「慢心」したワンマン社長等が、株主や社員の反発にあい、社長の地位から引きずり降ろされると言った事例も数多くあります。

このような事例が「身を滅ぼす」の典型と言えるでしょう。

多く知者が逸話を示して「慢心は身を滅ぼす」と戒めていますが、そうした事例は古今東西後を絶ちません。

戒めの逸話に接しても、自分だけは、そうした轍は踏まないと誰しも思いがちなのです。

これは人間のさがであり、弱さなのかも知れません。

月並みですが、成功すればするほど、謙虚になる事が大切だと言う事です。


「慢心は身を滅ぼす」の言葉の使い方や使われ方

「慢心は身を滅ぼす」の言葉は『彼の開発した新製品は経営に大きく貢献し、その事で彼は天狗になってしまったようです。

慢心は身を滅ぼすと言われるように、このままでは彼は技術者として駄目になりそうな気がします。』の様に使われます。

「慢心は身を滅ぼす」の類語や言いかえ

「慢心」の類語としては「思いあがり」「うぬぼれ 」「おごり」などが挙げられます。

従って、「慢心は身を滅ぼす」の言い換えとしては、「思い上がりは地位を失う」「うぬぼれは、社会的地位を失う」「おごりは大失態を招く」などと言い換える事が出来ます。

まとめ

「慢心は身を滅ぼす」とは、「おごり高ぶっていると、死を招いたり、社会的に落ちぶれたり、地位から転落する」ことを意味する慣用句です。

成功者等がおごり高ぶっていると、後に大失態を起こしてしまう事を戒める言葉です。

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