この記事では、「慣例的に」の意味を分かりやすく説明していきます。
「慣例的に」とは?意味
「慣例的に」(かんれいてきに)は「慣例のように」「慣例に従うと」との意味です。
では「慣例」とはどのようなことなのでしょうか。
「慣例」はくり返し行われていて習慣なっていることです。
ちなみにその反対を意味するのが「異例」です。
「慣例的に」の概要
「慣例的に」は「慣例」という名詞と「的」という接尾辞の「的」が組み合わさっている言葉です。
習慣になっているといっても、「風習」のようにかなり古い歴史があるのとは違います。
「日本の風習」との表現方法はありますが、「日本の慣例」とは耳にしません。
しかし会社で月曜日の朝に5分だけ持ち回りでスピーチする、または学校で朝窓を開けて新鮮な空気を入れるなどは、「慣例的」なことになります。
もちろん絶対にしなくてはいけないとのルールになっていれば、これは「規則」になるので、「慣例」という言葉はあてはまらなくなります。
「慣例的に」の言葉の使い方や使われ方
「慣例的に」が使われるのはお役所や学校、または会社などが多くなっています。
市役所などで何かを質問したり相談すると「慣例的には〇〇となります」との答えが返ってくることが度々あります。
これは「はっきりとした規定はないけれど、一般的にはこのようにしています」という意味です。
つまり場合によっては、「違うようになることもある」、つまり「異例」というケースも考えられます。
また場合によってはこの「慣例的に」はネガティブにとらえられることもあります。
「何も考えずにただ今までの習慣に従う」という意味にもなるからです。
「どうしてそうなるのですか?」と質問しても、「慣例的にそうなります」との答えで、詳しい説明をしてくれないと腑に落ちないと感じる人は多いはずです。
いろいろなことが多様化している現在では、慣例に従っているだけでは困るようなことが増えてきています。
いつまでも「慣例的に」物事を処理していると、進歩ができないという欠点もあります。
日常会話では「慣例的に」よりも「いつも」「決まったように」などの、もう少し簡単な表現を使う方が一般的です。
ほぼ全ての人は「慣例的に夕食の前には慣例的にお風呂に入る」とは言わずに、「夕食の前にはいつもお風呂に入る」や「夕食の前には決まってお風呂に入る」と言うはずです。
「慣例的に」の類語や言いかえ
「慣例的に」と同じような意味を持つ表現には、 「しきたりとして」「ならわしとして」「いつも通りに」「決まりとして」などがあります。
「部長への挨拶が慣例的になっている」は、「部長への挨拶はならわしになっている」と言い換えられます。
また「慣例」の類語には「恒例」「定例」などがあります。
まとめ
「慣例的に」はややかしこまった表現で、役所関係やビジネス関係で耳にする言葉です。
親しい人と日常の出来事について話す時にはお堅いイメージのある「慣例的に」を使わなくても問題ありません。
しかしビジネスとなれば、やはりち「慣例的に」を使うようにしたいものです。