「慧眼」と「炯眼」の違いとは?分かりやすく解説

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「慧眼」とは?

「慧眼(けいがん)」とは、「物事の本質や本物の価値を鋭く見抜くことができる力・本当に重要なことを見極められる優れた洞察力」を意味しています。

「慧眼」という言葉は、「物事の善悪・真偽・成否などの本質を的確に見抜く眼力」のことであり、「慧眼の士(けいがんのし)」「流石の慧眼(さすがのけいがん)」などの慣用的な表現でも使われます。

「慧眼」「慧」の漢字は「智慧(ちえ)」にも使われているように、「賢いこと」「知恵」「真理・本当の意味を理解する悟り」などの意味があります。

「慧眼(えげん)」と読むと、「一切の事物を空と見通す悟りの智慧」を意味する仏教用語になります。

「炯眼」とは?

「炯眼(けいがん)」とは、「鋭く光る目つき・鋭く的確な眼力」「物事の本質・善悪・是非をはっきりと的確に見抜く力」を意味しています。

「炯眼」には、「炯眼人を射る(鋭い目つきで人を射抜くこと)」「炯眼をもって鳴らす(鋭い眼力で知られること)」などの慣用的な表現があります。

「炯眼」という言葉を辞書で調べると「慧眼」と載っていますが、「慧眼」にも「炯眼」にも「物事の本質や本当の価値(意味)を的確に見抜くことができる眼力」といった意味合いがあります。

「炯眼」「炯」という漢字には、「光・光る」「あきらかである・光り輝くさま」などの意味合いがあります。

「炯炯(けいけい)・眼光炯々(がんこうけいけい)」という言葉は、「目などが鋭く光ること」を意味しています。

「慧眼」と「炯眼」の違い

「慧眼」「炯眼」の言葉は、辞書的な意味ではどちらも「物事の本質や本当の価値(意味)を的確に見抜くことができる眼力」で同じような意味になります。

ただし「慧眼」「炯眼」の漢字・成り立ちに注目すると、厳密には意味のニュアンスの違いがあります。

「炯眼」「鋭く光る目つき・相手を畏怖させるような鋭い眼力」の意味に重点がありますが、「慧眼」には「炯眼」のような「目つきそのものの鋭さ・目の強い光り」の意味はありません。

「慧眼」は、「物事の本質・裏面にある事実を鋭く見抜ける洞察力」の意味に重点があるのです。

「慧眼」や「炯眼」を使ったアニメや小説や映画・カードなど関連事項を解釈

「慧眼」「炯眼」 の言葉を使っているアニメや小説、映画、カードなどの関連事項がありますが、それらの「慧眼・炯眼」の意味を解釈していきます。

「慧眼の魔術師」

「慧眼の魔術師」とは「遊戯王カード」の一つで、「光属性・魔法使い族の下級ペンデュラムモンスター」を意味しています。

「慧眼の魔術師」「慧眼」の言葉には、「ペンデュラム召喚を行う時にチェックするペンデュラムスケールの見極め能力が優れている」といった意味を解釈できます。

「慧眼の魔術師」のカードは、自カードを破壊してデッキの魔術師をペンデュラムゾーンに置く「ペンデュラム効果」とペンデュラムスケールが変化したカードのペンデュラムスケールを元に戻せる「起動効果」を持っていて、登場初期には使用制限がかかるほど強力な効果でした。

「慧眼の大悪魔カロン」

「慧眼の大悪魔カロン」とは、電ファミニコゲームマガジンで公開された連載型フリーゲーム「被虐のノエル」に登場する知性に秀でたあらゆる願いを叶えられる大悪魔のことです。

「慧眼の大悪魔カロン」は、手足を失った少女ノエルとコンビを組んでゲームを進めますが、代償と引き換えにあらゆる願いを叶えられる大悪魔としての能力を持っています。

身長が206cmもあるカロンは身体能力に劣るカロンを好きになり手助けしていく中で、大悪魔としての己の存在意義を洞察しますが、その優れた洞察力が「慧眼」と呼ばれる一因となっています。

「炯眼の絶対零度」

「炯眼の絶対零度」とは、Dynamixが開発した人気のある本格的な音ゲーです。

「炯眼の絶対零度」の主人公の少女Giaはドラゴンにまたがっていて赤く輝く瞳を持っています。

その他の可愛らしいキャラクターも、みんなそれぞれ異なる色の輝く瞳を持っています。

「炯眼の絶対零度」「炯眼」は、「物事の本質を見抜く力」というよりも、「鋭く光る目つき」を意味していると考えられます。

「炯眼の撃手 レン」

「炯眼の撃手 レン」とは、「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」のカードのうちの一枚です。

カードの表面には、「わたしの目的はただ一つ」という象徴的なメッセージが書き込まれています。

「炯眼の撃手 レン」は、淡い茶色の大きな瞳を持った撃手(銃器での攻撃を得意とするキャラ)であり、その魅力的に輝く大きな瞳が「炯眼」と名付けられた理由になっていると考えられます。

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