この記事では、「懸命に生きる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「懸命に生きる」とは?意味
力の限りを尽くして生活をする、生存するという意味です。
懸命には、力の限り努力するさま、すべての力を出し尽くすさまという意味があります。
たとえば、数学が苦手だったとします。
今度の数学のテストでは平均点は取りたいです。
そこで、遊ぶことはせず、できる限りの力を持って勉強に取り組みました。
このさまを「懸命に勉強をする」といいます。
生きるには、生命活動ができる状態である、生活をする、生命を保つという意味があります。
毎日食事をしたり、排泄をしたり、歩いたりできているのは生きているからです。
こういったことから、「懸命に生きる」とは、力の限りを尽くして生存するという意味になります。
「懸命に生きる」の概要
食べもの、仕事、住む場所などに恵まれていると、この言葉が指す状態にはあまりならないでしょう。
しかし、つらい状況になったとき、病気になったときなどは、この状態になることがあります。
ステージ4のがんだと診断された人のことで説明をします。
ステージ4は進行した状態で、もともとがんが発生した部位とは離れた部位に移転がみられます。
この人は非常に重たい状態で、抗がん剤治療によるつらさや、もうすぐ死ぬかもしれないという不安があり、生きているのが大変な状態でした。
けれども、まだ死にたくはない、生きていたいという気持ちがあります。
あとどれくらい生きていられるかわからないので、これまでやりたかったけれどできていなかったことを、いろいろとやってみました。
そして、1日1日を大切に過ごしました。
大きな問題がない人、命の危険を感じない人は、普段なんとなく過ごしてしまうことでしょう。
食事をするのもパソコンを見ながら片手でサンドイッチを食べるような適当なものだったり、何となくスマホを眺めたりすることもあるはずです。
しかし、このがん患者は違い、食事をするときには本当に食べたいものを味わって食べ、本当にやりたいことだけをやりました。
目の前のことが明日にはないかもしれず、貴重に感じられるのです。
抗がん剤のつらさはありますが、生きるためと思って耐えました。
また、家族の支えがあったり、代替療法を使ったりなどして、乗り越えることができました。
このさまは日々を大切に力の限り生きているといえるでしょう。
このようなさまを「懸命に生きる」といいます。
「懸命に生きる」の言葉の使い方や使われ方
適当ではない、力の限り生きることを指して使用する言葉です。
毎日を何となく生きていることには使用しません。
「懸命に生きる」の類語や言いかえ
「力の限り生きる」が似たような意味の言葉です。
持てる力をすべて出して生きることを指します。
適当な生き方ではないということです。
まとめ
食べものや住む場所などに恵まれているとあまり感じないかもしれませんが、生きることは大変です。
全力を尽くして生きることをこの言葉は指しています。