この記事では、「所作」と「身のこなし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所作」とは?
「所作」とは、いくつかの意味があります。
仏教の用語としての「所作」は身、口、意の三つのはたらきが現れること、という意味と、すべきこと、行いという意味と、その場に応じた仕草、演技という意味などがあります。
「身のこなし」とは?
「身のこなし」とは、その場に応じ上手く処理することを言います。
つまり、その場に合った、口のきき方、仕草、身体の動かし方といった意味合いになり、「美しい身のこなし」などと言いますのは、褒め言葉として使うこともできます。
反対に「身のこなしがなっていない」などと、言いますのはその場に合っていない、不作法であるなどと、解釈します。
「所作」と「身のこなし」の違い!
「所作」と「身のこなし」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「身体の動き」「仕草」といった意味では同じです。
その意味においては同義語となります。
「身のこなし」とは身体の動き、振舞い方といった意味だけですが「所作」とは複数の意味がある言葉です。
仏教用語としての「所作」の他に、なすこと、行いという意味、仕事、生業という意味もあります。
ただ、古い日本語ですので、実際に使われる意味はほとんど、その場に応じた振舞い、仕草、演技といったことになります。
「所作」「身のこなし」は、いい意味で使われる場合は褒め言葉となります。
「美しい所作」「身のこなしが優雅」などと相手に言うのは、褒めているのであり、問題ありません。
ただし、目上の人に向かって直接言うのは、上から目線的な言い方になる場合もありますので注意が必要です。
「何度やっても所作が駄目だ」「身のこなしが悪い」などと言えば、動きがスムーズでない、美しくない、という悪い意味となります。
「所作」「身のこなし」、どちらも後に続く言葉で、いい意味なのか悪い意味なのか変化します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「所作」と「身のこなし」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
この二つの言葉は同義語ですが、「所作」はいくつか意味がありますので、違う意味も覚えておくようにしましょう。