「持ち越し苦労」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「持ち越し苦労」とは?意味と使い方

この記事では、「持ち越し苦労」の意味を分かりやすく説明していきます。

「持ち越し苦労」とは?意味

「持ち越し苦労」とは、あまり聞きなれない言葉かも知れませんが、「過ぎてしまったことについて、悔やんだり、それを思い出して不安になったりすること」を意味する言葉です。


「持ち越し苦労」の概要

「持ち越し苦労」とは、前項で記した様に、「過ぎてしまったことについて、悔やんだり、それを思い出して不安になったりすること」を意味する言葉です。

例えば、なぜあんな失敗をしたのだろうかと非常に悔んだり、また同じような失敗を繰り返すのではないかと不安に駆られ、行動すべき時に過去の事がトラウマとなり行動できないような思いになる事を意味しているのです。

失敗をした事に対して、原因を考え、反省する事は、次に備えて必要ですが、「持ち越し苦労」に陥ると、次の行動を阻害してしまうので、こうした状態にならない様にすべきだと言われています。

「持ち越し苦労」よりも一般的に知られている言葉として、「取り越し苦労」と言う言葉があります。

こちらは、もしかしたら、失敗するのではないかと言ったように「今後や将来に起こるかもしれない事に対して、不安に駆られること」を意味する言葉です。

いわば「持ち越し苦労」は過去に対する必要以上の後悔やそこから来る不安で、「取り越し苦労」は将来に起こり得る事柄に対して必要以上に悪く考え、不安がると言う言葉です。

私達は、過去と将来の狭間の現在に生きており、過去から影響を受け、将来を描く中で、生きていると言えます。

従って、過去を振り返り、将来・未来を考える事は当然ですが、それを必要以上に悲観的に考えすぎると、現在の行動が出来なくなり、身動きが取れないと言った事態になりかねません。

そこまで深刻に「持ち越し苦労」「取り越し苦労」はすべきではないと言えるでしょう。


「持ち越し苦労」の言葉の使い方や使われ方

「持ち越し苦労」は『彼の失敗は、反省さえすれば良いレベルなのに、持ち越し苦労が過ぎて、新たな仕事に挑戦する事を躊躇する様になっています。』や『彼女は何事も悲観的に見過ぎる傾向があり、一度の失恋経験から持ち越し苦労をし過ぎています。』の様に使われます。

「持ち越し苦労」の類語や言い換え

「持ち越し苦労」の類語や言い換えとしては、「不安を引きずる」「過度な後悔」「断ち切れない後悔」「過去に縛られた不安」などとする事が出来ます。

まとめ

「持ち越し苦労」とは、「過ぎてしまったことについて、悔やんだり、それを思い出して不安になったりすること」を意味する言葉です。

似た言葉に「取り越し苦労」と言う言葉がありますが、こちらは「今後や将来に起こるかもしれない事に対して、不安に駆られること」を意味する言葉です。

すなわち「持ち越し苦労」は過去に対する必要以上の後悔やそこから来る不安で、「取り越し苦労」は将来に起こり得る事柄に対して必要以上に悪く考え、不安がると言う言葉です。

現在を生きるに当たり、余りにも「持ち越し苦労」「取り越し苦労」に捕らわれ過ぎると、身動きが取れない状態に陥る危険があるので、注意が必要と言えます。

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