「指す」と「差す」の違いとは?分かりやすく解釈

「指す」と「差す」の違い違い

この記事では、「指す」「差す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「指す」とは?

「指す」とは、指である位置や方向などを示すという意味です。

そこから、抽象的な物事を表現する場合にも用いられるようになった言葉です。

『彼は目的地の方向を指で指した』や『磁石の針は北を指す』や『時計の針が1時を指している』や『意味を指す』や『将棋を指す』の様に使用されます。

指で示す事から、磁石の針や時計の針に対して「指す」が使われ、さらに抽象的な物事に適用される例として『意味を指す』のように使われ、さらに指を使って駒を動かし位置を決める事から『将棋を指す』にも、この「指す」の漢字の言葉が使われているのです。


「差す」とは?

「差す」は、多くの「さす」に広く使われている言葉です。

例えば、かざす意味と同じ『傘を差す』や、身に付ける意味での『刀を腰に差す』や付ける意味の『頬紅を差す』や生じる意味で『急に眠気が差した』など色々な意味を持つ「さす」に使われています。

また『太陽が射す』や『目薬を注す』や『花瓶に水を注す』と言ったケースの「射す」「注す」「点す」の代わりに「差す」を使う事も出来ます。


「指す」と「差す」の違い

「指す」とは、指である位置や方向などを示すという意味です。

そこから、抽象的な物事を表現する場合にも用いられるようになった言葉です。

それに対して、「差す」は上記の例の様に、多くの意味の「さす」に適用される言葉です。

さらに、「射す」「注す」「点す」の代わりに「差す」を使う事も可能です。

しかし「差す」は広く使われるものの、「指す」の代わりに使われる事はありません。

従って、「指す」「差す」は同じ「さす」の読みの言葉ですが、明らかに違う意味を指す言葉と言えるのです。

「さす」の読みの言葉としては、他に「刺す」があります。

この言葉は『針で刺す』や『胸を刺す』のように鋭いもので突きさす事や、そこから転じて素晴らしい言葉が胸を打つ場合等にも使われます。

また他に、「挿す」と言葉もありますが、こちらは『花瓶に花を挿す』のように、細長いものに物を入れる場合に使われる言葉です。

「差す」が余りにも広い意味で使われるため、「指す」「挿す」「刺す」の限られた意味で使われる「さす」の意味をしっかりと覚え、その他の場合に消去法で「差す」を使えば、比較的間違いが少なくなるとも言えそうです。

まとめ

「指す」とは、指である位置や方向などを示すという意味です。

そこから、抽象的な物事を表現する場合にも用いられるようになった言葉です。

それに対して、「差す」はかざす意味や、身に付ける意味や、付ける意味など多くの意味の「さす」で使われます。

また「射す」「注す」「点す」の代わりに使われる事もあります。

しかし、「指す」の代わりに「差す」を使う事はありません。

従って、「指す」「差す」は違う意味の言葉であり、漢字を取り違えないようにする事が大切です。

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