この記事では、慣用句の「振り回される」の意味を分かりやすく説明していきます。
「振り回される」とは?意味
「振り回される」とは、物理的に「手に持ったものなどを、振られたり、回されたりすること」を意味する言葉で、そこから「誰かに思いのままに動かされること」の意味を指す慣用句としても使われるようになった言葉です。
「振り回される」の概要
「振り回される」の意味で、物理的に何かを手に持ってくるくると回す意味は、その動作を改めて説明するまでもないでしょう。
そうした物理的な行為・動作の意味から転じて、慣用句として使われているのは、「誰かのわがままで身勝手な言動に不本意に動かされる状況」と言うニュアンスを持つ言葉です。
従って同じように、誰かの言動に反応して動いたとしても、それが動いた人が不本意だと思わなかったり、結果に対して不満に感じる事がなければ、この「振り回される」と言う言葉が使われる事はありません。
すなわち、「振り回される」はネガティブなニュアンスを持つ言葉だと言えます。
「振り回される」の言葉の使い方や使われ方
「振り回される」の言葉は以下の例の様に使われます。
物理的に「手に持ったものなどを、振られたり、回されたりすること」の意味では以下の例の様に使われます。
・『剣道の初心者同士での試合では、いつの間にか竹刀が振り回される様なスタイルになりがちです』
・『追い詰められた犯人に包丁を振り回されることで、一瞬警察官もひるみました』
また「誰かに思いのままに動かされること」の意味では、以下の例の様に使われます。
・『課長はいつも思い付き指示を出し、上手く行きそうにないと、すぐに方針を変更して別の指示を出します。
私達部下は、いつもその課長に振り回されるばかりです』
・『私の彼女は、最近わがままで身勝が過ぎます。最初は幼い妹が兄に甘えるような気分で捉えて、それが可愛くも思えていたのですが、ここまで振り回されると、付き合いを辞めようかと考え始めています』
「振り回される」の類語や言い換え
「振り回される」の「誰かに思いのままに動かされること」の意味での慣用句の言い換えとしては、「翻弄(ほんろう)される」や「手玉に取られる」や「コントロールされる」や「うまく踊らされる」や「もてあそばれる」や「操り人形になる」などと言い換える事が出来ます。
まとめ
「振り回される」とは、「手に持ったものなどを、振られたり、回されたりすること」と言う物理的な動作を意味する言葉で、そこから「誰かに思いのままに動かされること」の意味を指す慣用句としても使われるようになった言葉です。
後者の意味では、「誰かのわがままで身勝手な言動に不本意に動かされる状況」と言うネガティブなニュアンスを持つ言葉です。
従って、誰かの言動に反応して動いたとしても、それが動いた人が不本意だと思わなかったり、結果に対して不満に感じる事がなければ、この「振り回される」と言う言葉が使われる事はありません。