「振り返る」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「振り返る」

振り返るという言葉は「ふりかえる」と読み、主に2つの意味を持ち合わせています。

体を翻して後ろ側を向くという意味と、過去の物事を想い起こすという意味があるのです。

例えば子供の時、学校で朝礼等がありましたよね。

背の順や出席番号じゅんで並んだ時、「後ろを振り返る」という使い方もできますし、「運動会を振り返る」などといった使い方もできます。

「振り返る」の意味

振り返るという言葉は身体的に後ろを向く、過去の物事を想い起こすという方法がありますが、よく似た表現に振り向くというものがあります。

振り向くというのはあくまでも候補に視線を向けること、注意を向けることという意味であり、振り返るのように過去を思い起こすことという意味はありません。

また、振り向くというのは後ろを向いて何かを見る事を指していますが、振り返るはただ単に後ろを向く事という意味を指しています。

「振り返る」の言葉の使い方

振り返るというのは「後を見る」「過去の出来事を想い起こす」という意味ですので、例えば「振り返って後ろの席の好きな女の子を見る」という使い方もできますし、「クリスマス会を振り返り、反省会をしましょう」などといった使われ方があります。

「振り返る」を使った例文・短文(解釈)

それならば振り返るという表現にはどのようなニュアンスがあるのでしょうか。

ここでは振り返るという表現の例文をいくつか紹介します。

「振り返る」の例文1

「授業参観の日、彼は振り返って一生懸命お母さんを探した」

誰でも授業参観のときには自分の両親が来てくれているかどうか、興味を持っていたのではないでしょうか。

一生懸命振り返ってお父さんにお母さんが来ているのを意識した、お母さんが来てくれていると分かったときにはとてもうれしかったなどという経験を持つ人もいるかもしれませんね。

授業参観においては保護者は教室の後ろに立ちますから、子供たちは後ろを振り返ってそわそわするものです。

「振り返る」の例文2

「彼は誰かからの視線を感じ、ふと後ろを振り返った」

人間には誰かからの視線を感じる身体的な機能はついていませんが、誰かから見られていると、見られているということを感じる、寒気がする、という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。

つい誰かから見られているような気がすると思ったら、後ろを振り返って知り合いがいるのかどうか確認してしまうかも知れませんね。

もしかしたらそこにはあなたの知り合いが立っているかもしれません。

「振り返る」の例文3

「今回の生徒会主催のイベントを振り返り、来年に生かしていきましょう」

何かイベントを行った場合、そのイベントを振り返って問題点などを指摘しあい、翌年のイベントに生かしていくということが行われます。

物事には成功した点もあれば、改善すべき点もありますよね。

だからこそ、客観的にイベントを振り返り、どのような問題点があったのか、何ができていなかったのか、しっかり反省しなければいけません。

反省してこそ次のイベントにつなげていくことができるのです。

「振り返る」の例文4

「彼女は就職先で様々な問題に直面し、大学時代の楽しかった日々を振り返った」

大学を卒業すると多くの人が就職をします。

社会人になると学生の頃とは違ったものことがたくさん起こりますから、どうしてもうまくいかない、悲しい、辛い、などという感情を覚えるのではないでしょうか。

そんなときには楽しく過ごした大学時代のことを思い起こし、感傷的になるかもしれませんね。

辛い時に思い出せる友達がいるということが大切です。

少し思い出に浸ったら、また現実に向き合っていかなければいけません。

思い出を振り返り、また前を向きましょう。

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