「探す」の意味とは?
「探す」の意味は、「自分が欲しいもの・目にしたいものを見つけようとしてさがすこと」になります。
また、「探す」には「目に見える具体的な物をさがす」や「客観的に実在するかどうかが不明な物・人をさがす」という意味合いも持っています。
「探す」という言葉は、「宝物を探す」「職(仕事)を探す」「海賊の秘宝(徳川家の埋蔵金)を探す」「他人の長所(短所)を探す」「住宅(分譲マンション)を探す」「結婚相手を探す」などの文章で使用することができます。
「捜す」の意味とは?
「捜す」の意味は、「見えなくなったモノ・人物をさがすこと」になります。
「捜す」の「捜」の漢字は「捜索・捜査」などにも使われているように、「一度見たことのある人物・モノなどをさがしている」という意味合いが強くなっているのです。
「捜す」という言葉には、「客観的に実在することが分かっている人物・モノをさがす、さがしだす」や「一度見たことのある人物・モノをさがす」という意味のニュアンスが強くあります。
そのため、「捜す」の言葉は「容疑者(犯人)を捜す」「行方不明者(失踪者)を捜す」「落し物を捜す」「戦争で紛失した遺骨を捜す」などの文章で使われるのです。
「探る」の意味とは?
「探る」の意味は、「手足の感覚などを使って、目に見えないものをさがし求めること」や「相手の様子・動き・考えなどを調べること」「分からない物事を明らかにするため、観察や調査をして探求すること」「より良い方法・やり方をさがすこと」「人にまだ広く知られていない土地・景観などをさがし求めること」になります。
「探る」の言葉は、「何か落ちてないか暗闇を探る」「敵情を探る」「問題の原因を探る」「相手の心を探る」「より効果的な解決法を探る」「秘境の温泉を探る」などの文章で使われています。
「探す」と「捜す」の違い
「探す」と「捜す」の違いは、「探す」は「自分が欲しいもの・見たいものを見つけようとしてさがすこと」を意味していますが、「捜す」の方は「見えなくなった人物・無くした物をさがすこと」を意味しているという違いがあります。
「探す」の言葉は「海賊の宝物を探す・伝説のダイヤを探す」というように、「客観的に実在するか分からない物」をさがす時にも使えますが、この場合に「捜す」は使えません。
反対に、「捜す」の言葉は「犯人を捜す・行方不明者を捜す・落とした財布を捜す」というように、「客観的に実在することが明らかな人物・モノ」をさがす時に使いますが、この場合に「探す」は使えません。
「探す」と「探る」の違い
「探す」と「探る」の違いは、「探す」は「自分が欲しいもの・見たいものを見つけようとしてさがすこと」を意味していますが、「探る」の方は「手足の感覚で見えないものをさがすこと」「相手の様子・考えなどを調べること」「未知の物事について調査して探求すること」など多義的な意味を持っているという違いがあります。
「探す」の言葉は基本的に、「目に見える欲しいもの・見たいもの」にも「客観的に実在するか分からないもの」にも使うことができますが、「探る」のような「相手の様子・動き・心理などを調べること(例えば、相手の気持ちを探る)」や「未知の物事を探求すること(例えば、歴史的な起源を探る)」などの意味合いを持っていないという違いがあります。
「捜す」と「探る」の違い
「捜す」と「探る」の違いは、「捜す」は「見えなくなった人物・無くした物をさがすこと」を意味していますが、「探る」の方は「手足の感覚で見えないものをさがすこと」「相手の様子・動きなどを調べること」「未知の物事について探求すること」など多義的な意味を持っているという違いがあります。
例えば、「行方不明者を捜す(捜索する)」とは言えますが、「行方不明者を探る」とは言えないのです。
逆に「航空機事故の原因を探る(調べて探求する)」とは言えますが、「航空機事故の原因を捜す」とは言えないという違いもあります。
「探す」と「見つける」の違い
「探す」と「見つける」の違いは、「探す」は「自分が欲しいものを見つけようとしてさがすこと」を意味していますが、「見つける」の方は「探しているものを発見すること・見えなくなった人や無くした物を発見すること」を意味しているという違いがあります。
「見つける」の言葉には、「いなくなった人物や無くした物をさがす」という「捜す」の意味も含まれているのです。
そのため、「仕事を見つける」「宝物を見つける」だけではなく「行方不明者を見つける」「犯人を見つける」といった表現も自然にすることができます。
反対に、「探す」の方には「見つける」にあるような「捜すの意味合い(=いなくなった人をさがすの意味合い)」が含まれていないという違いがあるのです。
