この記事では、「敏腕」と「凄腕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敏腕」とは?
「敏腕」とは、物事を「素早く」テキパキと、「巧み」にやることを言います。
「敏腕」の対義語は「鈍腕(どんわん)」となります。
才能が劣る、腕前が鈍いといった意味ですので、併せて覚えておくといいでしょう。
仕事ができる人は「敏腕家」「辣腕家」などと言います。
これは褒め言葉となりますので、言われて嫌な気持ちになることはないでしょう。
「彼は新しい会社で、早速敏腕を振るっているらしい」「先輩は、敏腕刑事として、署内ではちょっとした有名人だ」「彼女は見た目おっとりしているが、業界内では敏腕家として知られている」などと、使います。
「凄腕」とは?
「凄腕」とは、人並みはずれた腕前という意味になります。
またそのような人のことを「凄腕」と言います。
「凄腕」の同義語として「辣腕」という言葉もあります。
「今度やってくる部長は凄腕という噂だ」「凄腕の職人が作った物だから、一生ものだ」「ここの美容師は凄腕とネットで評判だが、このレベルなのか」などと、使います。
「敏腕」と「凄腕」の違い!
「敏腕」と「凄腕」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも良い意味で使われる言葉ですので、仕事をしている人にとっては褒め言葉ともなるという共通点があります。
同義語として使えないこともありませんが、言葉の意味の違いがありますので使い分けを覚えておきましょう。
「敏腕」とは、物事をテキパキと素早くこなすことで、しかもそれが「巧み」であるということを意味しています。
早いだけで仕上がりが雑といった時には使いませんので注意してください。
一方で「凄腕」とは腕前が人並みはずれているという意味で、そのような人をそのまま「彼は凄腕だ」などと言います。
同じ仕事をしているならば、特に群を抜いている、すごく仕事ができるといった意味になりますので、「部長は凄腕ですから」などと本人に褒め言葉として使うこともできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「敏腕」と「凄腕」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を理解して、よりふさわしい方を選び使ってください。