「敬語」と「丁寧語」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「敬語」と「丁寧語」の違いとは?違い

私たちは、毎日様々な人々と会話しています。

直接会話することもありますが、スマホやメールやSNSなど多くの種類のコミュニケーション媒体を通じて会話もします。

相手は親しい人物の場合もあれば、目上の人の場合もあります。

特に目上の人との会話において重要なのは、適切で正しい「敬語」を使用することです。

この記事では、「敬語」「丁寧語」の違いを分かりやすく説明していきます。

「敬語」とは?

「敬語」とは、文字通り「相手を敬うために使用する語句」です。

「敬語」を使うのは相手が目上の人である場合がほとんどですが、初対面の相手に対しても使用します。

「敬語」には大きく分けると「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「美化語」の5種類があります。

「尊敬語」とは相手の行動を敬い、謙譲語は自分の行動を落とし、「丁寧語」は語句後ろに付けて表現をマイルドにする敬語表現です。

例えば「行く」の尊敬語は「行かれる」、謙譲語は「参る」、丁寧語は「行きます」です。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」、謙譲語は「拝見する」、丁寧語は「見ます」です。

これらとは別に「美化語」と言って「お米」「お弁当」のように接頭辞の「お」「ご」を頭に付けて言葉を上品にするものも敬語の一つです。


「丁寧語」とは?

前述のように、「丁寧語」「敬語の」一種で、主に単語の後ろに「ます」「です」等の接尾辞を付けて、言葉を丁寧にするものです。


「敬語」と「丁寧語」の違い

「敬語」「丁寧語」の違いを、分かりやすく解説します。

ここまで説明してきたように「丁寧語」「敬語」の一つの種類で、「丁寧語」「敬語」という集合に含まれるということが明確な違いです。

例えば「目上の人には敬語を使うべきです」という表現有効であるシチュエーションにおいて、「目上の人には丁寧語を使うべきです」というのは間違いになります。

「敬語」の例文

「敬語」の例文は以下のようになります
・『ビジネスでは正しい敬語を使用する必要があります』
・『敬語には大きく分けて5種類あります』

「丁寧語」の例文

「丁寧語」の例文は以下のようになります
・『丁寧語は最も簡単な敬語の一つです』
・『丁寧語を作るためには使おうとしている言葉に「です」「ます」を付ければ良いのです』

まとめ

この記事では、「敬語」「丁寧語」の違いを分かりやすく説明してきました。

前述のように、「敬語」を理解するためには「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「美化語」の5種類のタイプを理解する必要があります。

その中の「美化語」ですが、これは以前には「敬語」のタイプとして明確に分類されていませんでした。

このように、言葉の定義や認識は変わって行きます。

認識どころか、言葉そのものも時代とともに変化します。

つまり、昔は間違いだった用法が正解になることもあり得るということです。

正しい表現を使用するためには、それを理解して常に勉強することが必要なのです。

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