この記事では、「極寒」と「酷寒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極寒」とは?
「極寒」は寒さが極まった状態で最も寒いことです。
つまり、人が耐えられるか堪えられないかという話は別として、体験したことがある寒さの中で最も寒いことを「極寒」と表現します。
「酷寒」とは?
「酷寒」は厳しい寒さのことですが、これまでに経験したことがある厳しい寒さです。
つまり、経験上、これは一番寒いことだとする場合、実はふさわしい言葉ではなく、一番寒いとする場合、「極寒」となり、「酷寒」は単に寒いだけであるとする場合も「酷寒」になります。
「極寒」と「酷寒」の違い
「極寒」と「酷寒」の違いは、経験したうえで最大限に寒いかどうかです。
「極寒」は寒さの頂点にあることであるため最大限に寒いことですが、「酷い」とある、「酷寒」は酷さの度合いは人によってまちまちであるため実は、「酷寒」だという人物がいても周囲はそれほど寒いかと思っていることもあり、最大では無い寒さになります。
最大の寒さであるとするなら、「極」とある物を最大としますので「極寒」と「酷寒」の違いは最大限の寒さであるかどうかです。
「極寒」の例文
・『例年に見ない極寒の寒さです』
この例は、いつも通りの年に見れることが無い、最大限の寒さであること述べた例で要は今まで経験した中で最も寒いと言っています。
「極寒」は一番寒いことを指しますので、生きてきて今までに経験したことが無い寒さを経験したと述べているのです。
「酷寒」の例文
・『この場所は吹雪いており、酷寒だ』
この例は、吹雪になっているが故、酷い寒さであること述べています。
ただ、「酷寒」は一番寒いことではないうえ、吹雪いていいる程度では実は寒くないこともあり、この例の場合、吹雪で酷い視界で寒さではあるが、これまで生きてきて経験した中で最も寒いとは言っておらず、人によっては実はこの程度であれば問題ないとすら感じる人々もおり、この例の場合、恐らく、吹雪の中歩いている人物は雪国に住む人であるとすらうかがえます。
何故なら、雪国の人は、吹雪いている程度であれば寒かろうが関係なく外出することができるためです。
まとめ
「極寒」と「酷寒」の違いは寒さの度合いが最大であるかどうかです。
広辞苑などでは同じであるとされていますが、日本語の意味や辞書などにおいては、「極」は最大とあり、「極寒」は最大限の寒さとあるため、違いは、最大限の寒さであるか、どうかになります。
その為、文章表記や言葉の使い方で、「酷寒」であれば、単純にひどい寒さであるが絶えられるのかなと考えることも可能で要は、厳しいと酷い、どちらがより嫌な響きであるかが後の寒いという言葉とつながった際、どう思えるかが重要となるのです。
その為、厳しいとある「厳寒」は人によってはこれも大したことが無いと言われるのは、「極まる」という絶対であるという言葉を使用して寒さを断言していない故です。