この記事では、「概要」と「概念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「概要」とは?
「概要」とは、全体の要点を取りまとめたものといった意味があります。
「概要」の「概」には、おおむね、あらまし、といった意味があり、「要」には、大切なところ、といった意味があります。
その漢字の意味通り、「概要」とは、おおむね、大切なところ、といった意味があります。
この意味から、「概要」の類語は、「要約」や「あらまし」、「大筋」、「サーベイ」、「枠組み」などとなります。
「概要」の使い方
どんなものの要点をまとめたものなのかを示す使い方が多い「概要」。
例えば、「事件の概要」や「予算の概要」、「論文の概要」、「会談の概要」、「キャンペーンの概要」、「会社概要」、「事業概要」などとなります。
「概念」とは?
「概念」には、物事の概括的な意味内容といった意味があります。
物事において、そのことがどういったものなのかと共通の認識を示すことを意味します。
物事の本質を捉える思考の形成や物事の本質的な特徴とそれらの関連となります。
この意味から、「概念」の類語は、「コンセプト」や「観念」、「コンセプション」などとなります。
「概念」の使い方
「概念」は、「概念をつかむ」や「概念から外れる」、「概念を破る」などといった使い方が主な使い方となります。
そのほか、なにかの「概念」といった使い方も多く、「幸せの概念」や「車の概念」、「スポーツの概念」などとなります。
「概要」と「概念」の違い
一見、同じような意味を持つ言葉に思われがちですが、実際には全く異なる意味となる「概念」と「概念」。
「概要」は、全体の要点を取りまとめたものといった意味があり、「概念」は、ものごとに対する考えといった意味があります。
このような全く異なった違いがある「概要」と「概念」。
そのため、決して、使い方を間違うことができない言葉となります。
「概要」の例文
・『物語の概要について説明するように先生に言われ、話をまとめるのに苦労しました。』
・『少しでも不安に思う企業に対しては、必ず会社概要を調べるようにしています。』
・『今回の実験結果の概要を先生に報告しました。』
・『今回、初めて会議で事業計画の概要を説明する担当になりました。』
「概念」の例文
・『勉強の概念が、母と僕とでは大きく違い、いつも喧嘩になってしまいます。』
・『彼の考えは、一般的な概念から大きく外れている。』
・『おしゃれな服という概念が、彼女と僕とでは大きく違ったようです。』
・『結婚という概念については、結婚する前に十分にお互い確認しておくべきです。』
まとめ
以上が、「概要と「概念」の違いです。
同じ、おおむね、あらまし、といった意味の「概」を用いる言葉ですが、以上のように全く異なった意味を持つ言葉となるため、決して、誤った使い方を行わないよう注意が必要です。