「模索」
新しいことを始めたり、方法や手段・これからがわからないときにどうすればいいか考えて行動します。
その時にどうすればいいのか分かっている人もいれば分からないながらも探るという人もいます。
後者の場合を「模索」している状態とされます。
社会に出ると答えのない問題に直面することは多く、日々「模索」している人にあふれています。
「模索」という言葉は口語では使われることは少ないのですが、敬語やビジネス上で使われることは時々あります。
上下関係・仕事関係がある中での会話をするうえで「模索」という言葉の正しい意味の理解や使い方を知っておくことが求められます。
「模索」の意味
「模索」と答えが明確でない・わからないときに色々と探し求めることを意味します。
答えがわからないという状態ではどう調べるか・考えるか・行動すべきかもわからないという状態にあることも多いです。
そんな状態のときにどうにかすべく手さぐりで答えを探し求めることを指します。
また「模索」という単語の「模」とは「かたどる・手本にする」と言った意味を持ちます。
それに「探」という探す意味の言葉が続くことで「形となるものを探す」という意味を含みます。
しかし「模」が具体的に表されないため、結果的にわからないものの型・答えを探すという意味が作られます。
「模索」の言葉の使い方
「模索」という言葉は上下関係・ビジネス関係の相手との会話の中で使われることが多いです。
使う場面として、自分に対して使う・表現する時は、相手に何かを検討中である旨を伝えることとなります。
他者に対して使うときは周りの人にその人が「模索」状態であることを説明する時に使われるため、直接本人に使われることは少ないです。
そして言葉の印象として、少し硬いイメージを持つ方が多いです。
それによりフランクな印象とならず、「まだ答えはわからないがしっかりと考えている」と真摯に取り組んでいる・プラスイメージを与えたい時にも使われやすいです。
「模索」を使った例文・短文(解釈)
「模索」という言葉は日常の中でも使われることも多いです。
その意味として答えがわからない中でもなんとか形にする・答えを作ろうとしていると伝えることになります。
しかし下手をすると「まだ具体的に決まっていない」と伝えることにもなりかねません。
使い方で失敗しないためにも、どのような使い方になるのか例文とその解釈を紹介します。
「模索」の例文1
「友人に『今自分はこれからどう生きていくのか、人生設計に模索している』と相談した」
この場合、当事者がこれからの人生をどう展開していくか考えている・悩んでいることを相談しています。
しかし人生設計をするうえで具体的にどうすればいいか・何をすべきかなどは分からない・決まっていないため、「模索」という言葉が使われています。
「模索」の例文2
「以前報告させていただいた利用者からのクレームですが、この件に関して、こちらで検討は何度も行っていますが具体的な対応・解決策は現在も模索中です」
この場合、利用者からのクレームに対する対応・解決方法がまだ決まっていないということを意味しています。
どうすればいいのか検討は行われていますが、どうすればいいのかはわからないという状態であることの報告を行っています。
「模索」の例文3
「なかなか結婚できない友人について『あいつはいつも結婚したいと言っているが、どうすれば結婚できるのかいつも模索している。 応援したいんだがどうすればいいのか僕もわからない』と相談した」
この場合、結婚できない友人は長く婚活をしているが、どうすれば結婚できるのかがわからない・結果的に結婚できていない状態を意味しています。
この場合友人がどうすれば結婚できるのか分かっているかは不明ですが、客観的に見た時に「模索」状態にあるとなります。
またそれを相談している人も結婚のサポートの仕方がわからず、模索している状態にあります。
「模索」の例文4
「彼はわからない・困ったことがあるといつも模索しているというが、実際には何にも考えていないと思う」
この場合、彼とされる人物は対応に困ったときに「模索」と言う言葉を逃げ道にしている状態を指します。
「模索」と聞くとどうすればいいか考えているという印象を与えることが出来ます。
しかし多用すると言葉の信用を失うため、イメージダウンになっています。