「残虐」と「残酷」の違いとは?分かりやすく解釈

「残虐」と「残酷」の違い違い

この記事では、「残虐」「残酷」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

これらの言葉は聞いたことはあっても、そうそう聞く機会も少ないでしょうし、ハッキリとした違いや意味も把握しきれていない方も多いでしょう。

今回はこれらの言葉の詳細を解説していきます。

「残虐」とは?

最初に「残虐」(ざんぎゃく)の意味をご説明致します。

「残虐」とは、人間や動物に対して、非常に惨い行為を行うことです。

度合いなどが行き過ぎている暴行や、暴言、場合によっては殺人などに発展することもあります。

これらを表現する総称として、使われる言葉です。


「残酷」とは?

次は「残酷」(ざんこく)の意味を解説していきます。

「残酷」の場合は、情け容赦などがなく、酷くて惨いことです。

直視できないほどのやり方などを指します。


「残虐」と「残酷」の違いとは?

続きましては、「残虐」「残酷」の違いを取り上げてみましょう。

「残虐」は、動物や人間に対して、あまりにも惨い仕打ちや行為を行うことです。

一方で、「残酷」とは、慈悲などをかけずに、惨いことです。

そして、見るに堪えないやり方などを表現するときに使われます。

「残虐」と「残酷」の使い方の違い

この項目においては、「残虐」「残酷」の使い方の違いを説明します。

「残虐」を使うときは、惨い仕打ちや行為などを表現する場合に使います。

「残酷」を使う際は、情けなどかけずに、惨いことであり、直視ができないことなどを指すときに使っていきます。

それぞれの使い方を見てみましょう。

前者の使い方

「あまりにも残虐な犯罪だったために、覚えている」

「残虐行為を平然と行う人は、どこかズレているのだろう」

後者の使い方

「息子が残酷な性格になってしまった。いつからあのようになってしまったのか。本当に残念だ」

「運命とは残酷なものです」

「残虐」を使った例文

ここでは「残虐」を使った例文を書いていきます。

・『戦場では残虐行為が多発するというデータがある』

・『犯罪者で殺人を犯した者は、残虐な性格をしているのだろう』

・『ペットを置き去りにして、餓死させるとは残虐そのものだろう』

・『残虐な行為をしても、ケロッとしている人がいるが、僕の感覚からすると考えられない』

・『食肉になる動物への扱いは、残虐だと思う』

「残酷」を使った例文

最後に「残酷」を使った例文を書きます。

・『親に対して、あそこまで残酷なことを言えるのは、相当な神経をしている』

・『治療してみたが、残酷にも回復することなく、この世を去ってしまった』

・『戦争では、民間人も犠牲になる。これは残酷という言葉以外見つからない』

・『残酷なやり方で、仕事などを横取りしてきた人です』

・『生き埋めにするとは、何と残酷なのだろうか』

まとめ

まとめとして、「残虐」とは、人間や動物に対して、行うひどくて、惨い行為全般を指します。

暴力や暴言、殺人などが該当するのです。

また、「残酷」とは、情け容赦などがなく、無慈悲に踏みにじることや行為をいいます。

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