この記事では、「気がかり」と「気になる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気がかり」とは?
「気がかり」は、どうなるかと不安で仕方なく、頭からそのことが離れないことを意味する言葉です。
どうしようもなく、気になって仕方がない様子を表す言葉となります。
そのため、「気がかり」を別の言葉で言い表す場合、「心配事」や「不安要素」、「不安材料」、「危惧」、「懸念」、「頭痛の種」などとなります。
「気がかり」の使い方
誰かのことが「気がかり」な場合、例えば、「娘のことが気がかりだ」といった形で用いられます。
また、「気がかりだった」や「気がかりなのは」、「気がかりのようだ」、「気がかりでならない」、「気がかりな点」などといった使い方もあります。
「気になる」とは?
気にかかる、心配になる、といった意味を持つ「気になる」。
ものごとや人などに対し、何らかの理由で気持ちがそちらに向くことを意味する言葉です。
心がそちらに向いてしまうことを「気になる」と言います。
そのため、「気になる」を別の言葉で言い表す場合、「気に掛かる」や「引っかかる」、「懸念がある」、「腑に落ちない点がある」などとなります。
「気になる」の使い方
基本的には、何が「気になる」のかといった使い方が多く、「気になる人」や「気になるお店」、「気になるニュース」などとなります。
「気がかり」と「気になる」の違い
「気がかり」は言い換えれば、「心配事」です。
そして、「気になる」は言い換えれば、「心が向く」です。
なにかに気になること、ある人物のことを気にすることを意味する「気がかり」には、心配する気持ちが含まれます。
一方、「気になる」の場合は、その中に心配する気持ちが必ず含まれるとは限りません。
その違いが「気がかり」と「気になる」にはあります。
「気がかり」の例文
・『単身赴任中の夫が風邪をひき、気がかりで仕方がありません。』
・『風邪で寝込んでいる妻を置いて出社することは気がかりで仕方がない。』
・『彼との結婚対し気がかりだった点は彼のご両親との関係性でした。』
・『少しでも気がかりなことがあれば、何でもご相談ください。』
「気になる」の例文
・『気になるニュースについて、より詳しく調べることにしました。』
・『健康診断で、気になる数値が出てしまいました。』
・『熱が出ている子供のことが気になるので、今日は早く帰らせて頂きます。』
・『ずっと前から気になる人がいる僕は、思い切って告白することにしました。』
まとめ
以上のような違いがある「気がかり」と「気になる」。
心配する気持ちが含まれる場合は、「気がかり」を用いい、単に何かに興味がある場合は「気になる」が適した使い方となります。
もちろん、「気になる」の中にも、心配する気持ちが含まれることもあります。
例えば、「子供のことが気になる」といった場合、その「気になる」の中には、親として子供のことを心配する気持ちが含まれています。