地理の勉強をしていると、同じような表記に戸惑うことがあります。
この記事では、「気候」と「季節」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しく内容をつかんで、自信を深めていきましょう。
「気候」とは?
気候(きこう)とは、その土地の平均的な気象をあらわしたもの。
これまでの調査から分かった「大気の様子」です。
太平洋と日本海に囲まれた日本では、その地域によって様々な気候があります。
たとえば北海道の気候の特徴は、梅雨がなく冬にまとまった雪が降ること。
また金沢など日本海側の気候には、夏は雨が少なく冬は雪が多くなる特徴があります。
反対に東京などの太平洋側では、夏に雨が多く冬は乾燥しています。
そして瀬戸内の気候は1年中おだやかな晴れの日が続き、降水量は全体を通して少ないです。
このように「その土地を知るカギ」になっているのが「気候」です。
そのエリアの1年間の天気の様子を、分かりやすく伝えたものが気候になります。
「季節」とは?
季節(きせつ)とは、春夏秋冬のこと。
1年間を気温の変化などによって、4つのパターンで分け、区分けです。
日本の季節は世界と比べても、はっきりしています。
月日の移り変わりをよりリアルに感じられるのが、日本の季節の良さになります。
ちなみに春夏秋冬と、季節が周期的に変わっていくのは「地球が太陽の周りを1年かけてグルグルと回っているから」です。
地球は少しだけ傾きながら回っているので、太陽から受ける熱のパワーが、夏と冬では大きく変わっていきます。
昼と夜の長さが変化するので、季節も変化していきます。
季節は「そのときの気温」をあらわすこともあります。
「季節が進む」というと、急に涼しくなったり暑くなったり、気温の変化が激しくなること。
「季節の変わり目」とは、寒暖差がはげしく体調不良を起こしやすいことです。
季節は天気の周期をあらわす、バロメーターになっています。
「気候」と「季節」の違い
どちらもシーズンをあらわす言葉です。
「気候」と「季節」の違いを、分かりやすく解説します。
・平均値が「気候」まとまりが「季節」
「気候」と「季節」は「き」から始まる言葉なので、非常に分かりにくいです。
「気候」は地域の天気の平均値を、まとめたもの。
数十年にわたる調査によって、特徴づけられたものです。
「冬は雪が多くて、夏は蒸し暑い」など、気候は「1年間の天気の特徴」をレポートのようにまとめたものになります。
また季節とは、春夏秋冬の時節のこと。
天候の変化を規準に、数か月のまとまりで分けたものです。
そのためそれぞれの地域の気象を考察したとき、気候をさらに細かく分けたものが「季節」になります。
まとめ
「気候」と「季節」の違いを分かりやすくお伝えしました。
気候とはその土地の気温や、降水量の平均値をあらわしたもの。
その土地を知る、足がかりとなるものです。
また季節とは四季のこと。
春夏秋冬の時節のグループです。
気候をより細かく分けたものが四季となります。