「泥棒」と「空き巣」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「泥棒」と「空き巣」の違いとは?違い

一昔前までは日本では水と安全はタダ、等と言われてきましたが昨今は防犯にも自衛意識が求められる時代となっています。

日常的に起こりえる被害として「泥棒」「空き巣」があります。

どちらも被害にあいたくないのは同じですがこのふたつはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「泥棒」「空き巣」の違いについて解説します。

「泥棒」とは?

「泥棒」とは「他人の財産を盗むこと」を意味する言葉です。

「泥棒」には「他人の所有するものやお金を不当に奪い我がものとする」という意味があります。

対象に限定はなく現金や貴金属と言った価値のあるものから日用品や他人からすればほとんど価値の無いものまで、他人が所有するものを本人の許可無く不当に奪い盗む行為を指して「泥棒」と表現します。

「泥棒」の語源はは諸説ありこれといった有力な説は特定されていません。

現在確認されている使用例としては15世紀頃のものが最古であり、少なくとも江戸時代には一般庶民にも使われるほど定着していたことが確認されています。

人のものを不当に盗む「泥棒」には避難する、さげすむニュアンスがこめられているため「ならず者」「不埒者」といった意味合いが含まれます。

相手に知られず物を盗む行為もひったくるように力ずくで強引に奪いとる様子も手段や目的、理由を問わず物を盗む人にはすべて「泥棒」という表現が使われます。


「泥棒」の使い方

・大切なお金を泥棒に盗まれた。

・人を見たら泥棒と思え。

・泥棒を捕らえて縄を綯う。

・本人に無断で物を借りるのは泥棒と同じだ。


「空き巣」とは?

「空き巣」とは「家主が留守にしている間に建物内に侵入し物を盗むこと」を意味する言葉です。

「空き巣」「巣」にはは「ねぐら」「生活の場」という意味があります。

その人が生活している家や建物を留守にしている間にこっそりと侵入し蓄えや家財を盗み出す盗人が「空き巣」です。

「空き巣」はもともと窃盗の手口を表す専門用語でしたが現在では一般に通じる言葉として定着しています。

仕事や学業で自宅を留守にしている間に窃盗犯が進入するというのが典型的な「空き巣」の手口です。

現在ではゴミ出しに出た数分の間に侵入するなどさまざまな手口による被害が報告されています。

無人の建物に忍び込むのが「空き巣」なので人がいる建物に侵入しての窃盗行為は該当しません。

そのような窃盗は「強盗」「居空き」などと呼ばれ「空き巣」とは明確に区別されます。

「空き巣」の使い方

・仕事中に空き巣に入られた。

・空き巣被害が多発している。

・空き巣に盗まれた被害よりも割られた窓ガラスの修理代のほうが高額だ。

・余りにも家財道具がなさすぎたので、侵入した空き巣は何も盗らずに出て行ったようだ。

「泥棒」と「空き巣」の違い

「泥棒」は他人の所有物を盗む行為全般を指す言葉であるのに対し「空き巣」は留守宅に侵入しての窃盗に限定して使われる言葉です。

「空き巣」は盗む手口の一種であり「強盗」「ひったくり」と同じく「泥棒」が意味するものに含まれます。

まとめ

「泥棒」「空き巣」は同じように使われるケースも多いですが明確に意味の異なる言葉です。

それぞれの本来の意味を知り正しく使ってください。

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