この記事では、「流産」と「死産」の違いを分かりやすく説明していきます。
「流産」とは?
「流産」とは、妊娠して22週未満で妊娠が終わってしまうことを言います。
「流産」の場合、胎児は未熟で育つ可能性はきわめて少ないとされています。
またごく初期の「流産」の場合は、妊娠していることに気がつかなかったということもあります。
「流産」という言葉には別の意味合いもあります。
計画、構想などが実現しないまま終わってしまうといった意味で「〇〇案が流産する」という風に使うこともあります。
「死産」とは?
「死産」とは、胎児がお腹の中で亡くなった状態で分娩されることを言います。
法律上では、妊娠四カ月以後について言います。
お腹の中で亡くなった胎児は、母体に吸収されることはありません。
ですから亡くなっていても出産しなければならないのです。
また分娩直前、分娩後に亡くなった場合も「死産」ということになります。
「流産」と「死産」の違い!
「流産」と「死産」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも悲しく辛いことではありますが「流産」とは胎児がお腹の中で独立して生きていくことができなくなった時、「妊娠の終わり」といったことになります。
「自然流産」といった言い方もしますが、染色体異常、母親の健康問題などが原因として考えられます。
「流産」に気がつくのは「出血」「腰痛」といった症状からです。
一方の「死産」とは胎児が子宮内で亡くなることを言います。
「死産」の別の言い方としては「出生前突然死症候群」もあります。
「死産」が起こる原因に考えられるのは染色体異常、細菌感染、高血圧、肉体的外傷など様々あります。
また、妊娠12週以降の場合、「流産」であっても「死産届け」が必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「流産」と「死産」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
日本においては、妊娠12週以降の「流産」は「死産届け」が必要となります。
妊娠12週未満の「初期流産」と12週以降22週未満の「後期流産」という言い方も理解しておきましょう。