この記事では、海水魚と淡水魚の違いを分かりやすく説明していきます。
海水魚とは?
海水魚とは、海の中で生きる魚のことを意味しています。
深い所で表層から深海の底までは8000メートルもあり、そこでも生息する魚を深海魚と呼びます。
かなり気圧がかかる場所ですが、うまく対応できるよう進化を成し遂げました。
海水から淡水魚に進化したものがまた海水魚となるなど、何度も進化を繰り返します。
現在の姿になった海水魚は、熱帯から寒帯まで幅広く生息地を広げています。
深海から表層にも海水魚はおり、かなり広い範囲に魚が分布しており、海水は魚の体内よりも浸透圧が高いので、同じレベルになるように体液の一価イオンを海水と同等にして順応しました。
そして、水深200mで泳げる外洋表層性である海水魚は360種類程度になります。
海底付近の海水魚は底生魚と呼ばれ、3,200種類ほどいます。
日本では多くの海水魚を食料として食べる国でもあり、海外からも多くの海水魚を輸入しては食べています。
漁獲量は年々減る海水魚は海の中に生簀を作り、養殖魚を育てて繁殖させ、出荷しています。
淡水魚とは?
淡水魚とは、河川敷や湖などの淡水に生息する魚のことを指します。
2006年時点では1万2,000種類もの魚がいました。
川にいる魚は川魚といい、石に付いた藻やコケを食べたり、プランクトンを食べています。
元々は海水の中で暮らしていた海水魚が川で暮らせるように進化しました。
日本に生息するナマズやコイは純淡水魚と呼び、一生を淡水の中で過ごします。
新北区には約950種類が分布しており、14科学の純淡水魚が住んでいる多様性の高い領域です。
南アメリカから中央アメリカの新熱帯区には純淡水魚のみが32科生息しています。
人為的影響を与えているのが琵琶湖で、ここに住むコアユを河川に放流することもあり、オイカワやムギツク、ハス、ワタカなどが挙げられます。
海水魚と淡水魚の違い
海水魚と淡水魚の違いについて、分かりやすく解説します。
塩分の多い海水の中に生息するのが海水魚で、塩分がほとんと含まれていない川の中に生息するのが淡水魚という違いがあります。
海水魚の例文
・浸透圧調整機構を持つ軟骨魚類は、多量の尿を出せる海水魚だ。
・体外受精によって卵を海中で胚発生して繁殖するのが海水魚の特徴だ。
軟骨魚類の体液は海水よりも浸透圧がやや高くなっているため、脱水の危険はありません。
直腸腺を持つため、塩類を体外に排出できます。
海水中に放出された卵は、この時点で浸透圧調節器官が発達するまで適応する能力を養わなければなりません。
淡水魚の例文
・家でも飼育ができる日本の淡水魚の種類にはモツゴ、ヨシノボリ、カワムツ、ドンコなどが挙げられます。
・淡水魚にはメダカやフナがおり、サケやウナギは一時的に淡水の中で生息し、成長すると海に戻る。
水槽で淡水魚が飼えます。
魚専門のショップには、淡水魚向けの水槽や餌などが売られており、店員も知識があるので相談がしてみるといいでしょう。
また、交配させることで新種のメダカが誕生し、高値で取引されています。
雌サケは海の中である程度成長した後、川まで泳いで産卵します。
まとめ
広い海で生きる海水魚は天敵も多く、水温の変化にも適応して生きてきました。
一方、淡水魚は流れが速い川で生きるために適応し、生きています。
どちらも酸素が多く、汚れていない水の中で生きる生き物であり、魚が多い場所は人間にとってもいいことであるのです。