この記事では、「消息を絶つ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「消息を絶つ」とは?意味
「消息を絶つ」とは、行方が分からなくなってしまう事や、連絡が取れなくなるという意味を持ちます。
「消息を絶つ」の概要
「消息を絶つ」とは、「しょうそくをたつ」と読みます。
「消息」とは、元々手紙や便り、私信と言った意味で使用されていた言葉でした。
平安時代において、平仮名が開発された時代に男性は漢字で書かれた手紙を出し、女性は平仮名を使用し返事を書く風習がありました。
この平仮名での返事を仮名消息、消息文と呼ばれていました。
そこから「消息」という言葉が使われ始め、連絡や状況、事情などを指す言葉に変化していきました。
「絶つ」とは、これまでつながっていた関係などを終わりにするという意味を持ちます。
この「絶つ」は「断つ」と誤用されやすいので注意が必要です。
このことから「消息を絶つ」とは、行方が分からなくなり連絡の手段を失うという意味となります。
「消息を絶つ」の言葉の使い方や使われ方
「消息を絶つ」とは、行方が分からなくなり連絡の手段を失ってしまった場合に使用される言葉です。
例えば、友人知人などと急に連絡が取れなくなり、所在や現在どうしているのかと言った情報が何もなくなってしまった場合、その人は「消息を絶った」と言えます。
「消息を絶つ」という言葉を使用する対象については、人間だけとは限りません。
「消息」という言葉が連絡、私信を意味しているように、連絡がつかなくなった事柄などに対しても「消息を絶つ」と使用される場合があります。
「消息を絶つ」を使った例文
・『中学生の時に両親が離婚し、その後父は消息を絶ちました』
・『消息を絶っていた友人から15年ぶりに電話があって驚いた』
・『エベレストに登った登山隊であったが、昨日の夜に消息を絶った』
「消息を絶つ」の類語や言い換え
「消息を絶つ」の類語としては、同様に連絡が取れなくなるという意味を持つ「音信不通」があります。
ただし注意しなければならない点として、「消息を絶つ」には含まれている行方不明になると言う意味は「音信不通」に含まれていません。
そのため行方不明になっているさまを表現する場合には「消息を絶つ」を使用しましょう。
まとめ
「消息を絶つ」とは、行方が分から開くなり、連絡する手段を失ってしまったという意味を持ちます。
「消息を絶っている」期間は完全に連絡が途絶されるため、どこにいるのか、何をしているのかなどの情報について不明な状況となります。
このため「消息を絶つ」という言葉を使った対象は、現在この場に存在しておらず、どのような方法でも連絡がとれない状況を表しているという事になります。