「渇望感」とはどのような意味の言葉なのでしょうか。
今回は、「渇望感」の意味と類似表現について解説します。
「渇望感」とは?意味
「渇望感」とは、「心の底から何かを求め望む気持ち」を意味する言葉です。
「渇望感」の概要
「渇望感」とは「尋常では無いほど強い気持ちで何かを求めたり希望したりする気持ち」を意味します。
「渇望感」の「渇望」とは「喉の渇きを満たすために水を求める」ことを表します。
水は命の源でありほぼすべての生物は水なしには生きていけません。
水分が不足しのどが渇いている状態は生物にとって死の危機に直面している非常に危険な状況です。
そのような状況では生命を維持するための水をただならぬほど強い気持ちで求めます。
「なりふり構わず水のためならなんでもする」というほど必死な気持ちで希望する様子になぞらえて「何かを強い気持ちで求めたり望んだりする気持ち」を「渇望感」と表現します。
「渇望感」というのは生き死にがかかっているほどの必死さを表す言葉なので少し欲しかったりできればやりたかったりといった程度の軽い気持ちに対しては使われません。
水を少し飲まないくらいでは必死に求めることはありません。
「渇望感」が表しているのは「水がないことで生命の危機に瀕しているときの求める気持ち」なので砂漠で遭難したときのような「絶望的な状況における必死さ」というニュアンスが含まれています。
このチャンスを逃したらほかにはない、希望がかなわなかったら後がないというような「著しく強い何としてでも実現してほしい気持ち」に対してのみ使われる表現です。
「渇望感」は一首の欲望を表す言葉ですがネガティブな意味合いで使われることは少なく、多くは何かを必死に求めて努力したり一心に願ったりすることを肯定的に表しているポジティブな意味合いで使われます。
ある種の純粋で真っ直ぐな気持ちを表す言葉であり邪念があまりないピュアな心を指しています。
基本的には肯定的な意味合いで使われることが多い言葉ですがそれは「渇望感」を持つその本人の心のありように対しての話です。
求めたり望んでいたりする内容そのものは必ずしもいいものばかりではなく「渇望感」を持つ本人は真っ直ぐで純粋な気持ちであっても社会的に好ましくない内容を求めていることもあります。
「渇望感」の言葉の使い方や使われ方
・『新たなアイデアは渇望感から生まれる』
・『優秀な指導者を望む渇望感が国民の間に蓄積しつつある』
・『行き詰まった状況を打開してほしいと渇望感でいっぱいになる』
・『ダイエット中は強い渇望感に悩まされた』
「渇望感」の類語や言いかえ
・飢餓感
「腹が減って食べ物がほしいと願うときのような強く何かを求める気持ち」を意味する言葉です。
「渇望感」が水を求めるような強い気持ちを表すのに対し、こちらは食べ物を求めるような強い気持ちを表します。
水と食べ物という違いはあるもののほぼ同じ意味の言葉ですが「渇望感」は全くな買ったり耐えて久しかったりなど直近で無いものを強く求めているときに、「飢餓感」は直近であったものをさらに欲しいと追加で求めているときによく使われるという違いがあります。
まとめ
「渇望感」はニュースなどでもよく使われる表現です。
意味を理解すれば難しい言葉ではないので正しく理解しておきましょう。