この記事では、「源泉」と「温泉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「源泉」とは?
「源泉」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「源泉」は「げんせん」と読みます。
「源泉」には、「水が湧き出るもと」という意味があります。
例えば、ある川があるとき、必ず水が湧き出るもとがあります。
このような川の水が湧き出る場所を指して「この泉は○○川の源泉だ」などと言います。
また「源泉」には、「物事が発生してくるもと」という意味があります。
例えば、物知りの友達がいるとします。
その友達が物知りになるには、何かしらの知識を仕入れる場所があると考えることができます。
そこで、「A君の知識の源泉は、豊富な読書にあるのかもしれない」などという「源泉」を使った文章にすることができます。
確定申告に登場する「源泉徴収」という言葉も、この意味から派生した言葉になります。
「温泉」とは?
「温泉」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「温泉」は「おんせん」と読みます。
「温泉」は「地熱によって、熱せられた地下水」という意味があります。
その土地の平均気温よりも高いという条件もあります。
「温泉法」という法律によると「25度以上」「特定の溶存物質が一定値以上含まれているもの」を指すことになります。
例えば塩化物イオンやナトリウム、カルシウムなどを指します。
「温泉」は、湧き出た場所によって質が違い、温泉の質のことを「泉質」と呼びます。
先述したように、溶存物質の違いによって、疲労回復効果などに違いが出るとされています。
また「温泉」には「地熱によって、熱せられた地下水を利用して、入浴する施設のあるところ」を示唆することもあります。
「温泉旅館」や「温泉施設」などと言う言葉にすることができます。
「源泉」と「温泉」の違い
「源泉」と「温泉」の違いを、分かりやすく解説します。
「源泉」には、「水が湧き出るもと」という意味があり、「温泉」には、「地熱によって、熱せられた地下水」という意味があります。
また「温泉」には「源泉かけ流し」という言葉があり、この場合の「源泉」は、「地熱によって熱せられた地下水が、湧き出るもと」を指すことになります。
このように、「源泉」は、「温泉」の中でも、「地下水が湧き出るもと」を指す言葉になることがあります。
また、「源泉」は「温泉」だけでなく、「川の水」「湖の水」など、水が湧き出てできるものに対して、全般的に使われる言葉でもあります。
このように「源泉」と「温泉」は、意味が重なり合う部分がありますが、「源泉」は「水全般」を指し、「温泉」は「熱せられた地下水」のみを指すという違いがあります。
まとめ
「源泉」と「温泉」の違いについて見てきました。
この2つの言葉は、同じ場面で使われることが多く、混同されがちになります。
2つの言葉の違いを知ることによって、使い分けることができるのではないでしょうか。