日本国内だけではなく、世界中のどこかで、いつも活動をしている「火山」ですが、「溶岩」と「マグマ」は「火山」に関係している言葉として、よく知られています。
しかし、「溶岩」と「マグマ」の具体的な言葉の違いは意外と知らないかもしれません。
この記事では、「溶岩」と「マグマ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「溶岩」とは?
「溶岩」とは、マグマ(岩漿(がんしょう))が噴き出して地上に流れ出た物質です。
流れ出たものだけではなく、冷えて固まったものも「溶岩」と言います。
この溶岩が噴き出した山、あるいは現在、噴き出している山のことを火山と言います。
火山は他にも、火山灰と呼ばれる灰のようなものを噴き出します。
「溶岩」だけではなく、火山灰による被害も出ており、日本でもこの影響で、避難を余儀なくされたり、日常生活に困難をきたす場合があります。
粘土の高い「溶岩」がドーム状に盛り上がってできた形状のものを「溶岩ドーム」と言います。
「溶岩」の粘り気が強くなればなるほど、流れて行きにくくなるため、丘のように固まってしまうのです。
また、「溶岩ドーム」は、「溶岩円頂丘」とも言われます。
「マグマ」とは?
「マグマ」とは、地面の深い所(地球の内部など)で、個体が高熱によって溶けている液状の物質のことを言います。
「マグマ」は、岩漿(がんしょう)とも言われます。
また、「マグマ」が地上に噴き出す現象を「噴火」と言います。
「マグマ」は英語では「Maguma」と表記されます。
岩漿(がんしょう)は日本語ですが、「マグマ」という言葉の方が知られているので、分かりやすいかもしれません。
「溶岩」と「マグマ」の違い
「溶岩」と「マグマ」の違いを、分かりやすく解説します。
「溶岩」はマグマが地上に流れ出てきたもので、「マグマ」は地球で言えば、地球内にある状態のものです。
「マグマ」の粘土の違いにより、「溶岩」の状態も変わってきます。
「火山」によって「溶岩」の粘り気が変わってくるので、粘土が弱い「溶岩」が流れてしまうと、広範囲での大規模な被害となってしまいます。
一方、粘土が強い「溶岩」の場合は、流れて行かずに、そのまま盛り上がってしまうために、「溶岩ドーム」ができやすくなります。
まとめ
「火山」の中には「活火山」や、「休火山」などがあります。
「活火山」とは、おおよそ1万年以内に噴火活動があった「火山」のことを指します。
一方、「休火山」は長い間、火山活動のない「火山」のことです。
しかし、現在では年代測定法が進歩したことにより、「火山」の活動が長いことが分かってきました。
そのため、「活火山」という言葉は使われなくなりました。
長い期間、火山活動がなくても、再び活動が活発になることがあるかもしれません。
噴火警報・火口周辺警報などが、気象庁から発表されることがあります。
警報の場合は命にかかわる危険を伴うような噴火状態です。
最新の情報を知り、対象地域に住んでいる場合は早めの避難や対策を行うようにしましょう。