この記事では、「漫談」と「落語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漫談」とは?
「漫談(まんだん)」とは、「大正時代に生まれたとされる寄席演芸で、漫談家と呼ばれる演者が立ちながら時事・社会風俗・滑稽話などの面白いトークをするもの」を意味しています。
「漫談」は「聴衆の知的興味を引き付ける社会風俗や時事問題などのテーマを、さまざまな話術で滑稽に語って笑わせる話芸」ですが、ギターやウクレレなどの演奏をしながら面白い話をするスタイルなどもあります。
「落語」とは?
「落語(らくご)」とは、「江戸時代の初期に生まれたとされる話芸で、会話形式で最後に落ち・下げをつけることで聴衆を笑わせる滑稽な寄席演芸」のことです。
「落語」という呼び方は明治期以降に定着しました。
「落語」は、「まくらと呼ばれる導入部から、駄洒落(ダジャレ)を織り込みながら物語を展開して、最後に落ち・下げによって締めくくる話芸」のことを意味しているのです。
「落語」はその内容から「滑稽話・人情話・怪談話」に分類でき、関西(上方)中心に発達した「上方落語」と江戸(東京)で始まった「東京落語」の違いもあります。
「漫談」と「落語」の違い!
「漫談」と「落語」の違いを、分かりやすく解説します。
「漫談」と「落語」の違いとして、「漫談」は「演者が立った状態で話す」が、「落語」は「演者が座った状態で話す(扇子などの小道具を使う)」という基本の違いがあります。
「漫談」には「世間話・時事問題を面白く筋道を立てて話す講談形式」が多いですが、「落語」のほうは「駄洒落を挟んで物語を進展させる会話形式」であるという違いも指摘できます。
また「漫談」には「落ち・下げをつけて笑わせるお約束の流れ」はありませんが、「落語」のほうは「最後に落ち・下げをつけて笑わせる定番の流れ」がおおむね決まっているという違いもあります。
まとめ
「漫談」と「落語」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「漫談」とは「大辻司郎・徳川夢声などを開拓者とする、社会風俗・時事の題材を滑稽につないで聴衆を笑わせる話芸」を意味していて、「落語」は「駄洒落を織り込みながら話の終わりに落ち・下げをつけることで聴衆を笑わせる会話形式の話芸」を意味している違いがあります。
「漫談」と「落語」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。