この記事では、「災害」と「震災」の違いを分かりやすく説明していきます。
「災害」とは?
地震や台風など自然現象よるものや、火事や伝染病など自然現象とは別のことによるわざわいです。
また、それによる被害をいいます。
わざわいとは、人に不幸をもたらす出来事のことです。
大きな台風があると、家屋が壊れてしまったり、畑の作物がダメになってしまったりします。
家がない、売ったり食べたりするものがない、これでは困ります。
これは、人間にとって好ましくないことです。
台風は災いといえるでしょう。
伝染病も人間にとって好ましくない事柄です。
伝染病が広がると、それによって死亡する人の数が増えていきます。
自分が感染するのではないかという不安もあります。
地震、台風、伝染病などは、思わぬときにやってきます。
そういった思わぬわざわいや、それによる被害を「災害」といいます。
「災害」の使い方
思わぬわざわいを指して使用する言葉です。
地震や台風のような自然現象によるものも、火災や列車事故など人為的なものも、どちらの場合にもいいます。
「震災」とは?
「震災」には2つの意味があります。
一つは、地震によるわざわいです。
地震計によって土地の揺れが調べられています。
地震計が反応をしても、人間が感じられないほどの揺れはあります。
こういった場合は、大きな被害は出ることはなく、人にわざわいをもたらすことはありません。
そのため、小さな地震は「震災」とはいいません。
「震災」とは、大きな揺れの場合を指します。
大きな地震があると、建物が倒れて、それによって人がケガをしたり、火災が発生したりなどします。
家がなければ住む場所に困ります。
火災が発生すればそれによって死者が出るかもしれません。
こういった事柄は人間にとって好ましくないことで、わざわいといえます。
もう一つの意味は、関東大震災や東日本大震災など、大きな震災のことです。
「震災」の使い方
地震によるわざわいという意味で使用をします。
大きな被害が出た場合に使用することが一般的で、土地が揺れていても小さな揺れで被害が出ていない場合には、使用しないことが普通です。
「災害」と「震災」の違い
「災害」は、地震によるもの、火災によるもの、伝染病によるもの、台風によるものなど、さまざまな事柄によって引き起こされるわざわいを指しています。
「震災」は地震によるものだけをいいます。
「災害」の例文
・『災害を未然に防ぐ』
・『災害に備える』
・『人為的なものによる災害』
・『災害時に利用できる施設』
「震災」の例文
・『震災から復興する』
・『震災から5年が経つ』
・『震災で大きな被害がでた地域』
・『震災前と後では生活が変わった』
まとめ
人に不幸をもたらす出来事という意味が似ている2つの言葉ですが、「災害」は自然現象も人為的な現象も指しており、「震災」は地震によるものだけを指している点が違います。