「無欲」と「禁欲」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「無欲」と「禁欲」の違い違い

この記事では、「無欲」「禁欲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無欲」とは?

「無欲」「むよく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「必要以上にものを求める気持ちがないこと」という意味で、今ある以上にもっと何かが欲しいという気持ちがない様子を言います。

2つ目は「たまらなく何かをやり遂げたい、なにかを得たいという気持ちがないこと」という意味で、自分の中で大きな目的を達成しようと思う気持ちがない様子を言います。

上記に共通するのは「求める心がない」という意味です。

「無」「ない」とも読み「存在しない」「~がない」という意味、「欲」「ほっする」とも読み「不足や不満を満たしたいと願う」という意味、「無欲」「足りないものや不満を満たしたいと願う気持ちがないこと」になります。


「無欲」の使い方

「無欲」「必要以上にものを求める気持ちがないこと」「たまらなく何かをやり遂げたい、なにかを得たいという気持ちがないこと」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「無欲だ・である」と使われたり、形容詞として「無欲の」と使われたり、副詞として「無欲に」と使われたりします。

基本的に、必要以上にものが足りない、もっと満たしたいと願う気持ちが全くない様子に使われる言葉です。


「禁欲」とは?

「禁欲」「きんよく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「本能的にものを求める気持ちがないこと」という意味で、自然にあれが欲しい、これが欲しいとわいてくる気持ちを抑えることを言います。

2つ目は「特に性欲を抑えること」という意味で、宗教に入ったり修行中の人が、性欲を我慢する掟のことを言います。

上記に共通するのは「求める気持ちを抑える」という意味です。

「禁」「ある行為を制御して差し止める」という意味、「禁欲」「足りないものや不満を満たしたいと願う気持ちを制御して差し止めること」になります。

「禁欲」の使い方

「禁欲」「本能的にものを求める気持ちがないこと」「特に性欲を抑えること」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「禁欲する・した」「禁欲させられる・させられた」などと使われます。

基本的に、本能的に足りない、もっと満たしたいと思う気持ちを抑える様子に使われる言葉です。

「無欲」と「禁欲」の違い

「無欲」「必要以上にものが足りない、もっと満たしたいと願う気持ちが全くない様子」という意味です。

「禁欲」「本能的に足りない、もっと満たしたいと思う気持ちを抑える様子」という意味です。

「無欲」の例文

・『祖父は無欲で自給自足生活していた』

・『社長は無欲でもっと儲けようとしない』

・『今回の試合は無欲の勝利と言える』

・『ビジネスマンは無欲では務まらない』

「禁欲」の例文

・『彼は出家して禁欲生活を送っている』

・『貧乏のお陰で禁欲生活を強いられている』

・『彼はゲン担ぎで禁欲しているそうだ』

・『最近ギャンブルは禁欲している』

まとめ

今回は「無欲」「禁欲」について紹介しました。

「無欲」「欲しがらない」「禁欲」「欲を抑える」と覚えておきましょう。

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