この記事では、「無茶」と「無謀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無茶」とは?
道理にかなっていないことを成し遂げようとしており、実現性すら怪しい物の例えです。
「無茶」の使い方
実現性が無いことをやろうとしている人物に対して「無茶」であると呼ぶことで計画や行動が実現性が無いことを対象者に諭すために用います。
対象者は自分であったり第3者であることがあり、人物に対して「無茶」であると諭すことで行動自体が無理難題であることを理解させるために用いる言葉です。
「無謀」とは?
結果を考えずに後先に行動を起こそうとするさまを意味します。
行動を起こそうとしている点がポイントでまだ、行動を起こし問題となっていないケースを「無謀」と呼びます。
行動後問題が生じた場合「無理」や「無策」という言葉を用いて、行動したこと自体が失敗であったとすることが多いです。
「無謀」の使い方
「無謀は」実現性や計画性が無いことや人の道や道徳などを考えることなく行動をしようとしている様を表します。
対象となるものは人物で、「無謀」と言われるものは自己の能力に自信があるが故計画性や実現不可能であることを平然とやってのけようとするのですが、他者から見てその計画は実行性が低く不可能であることから、到底できないことをやり遂げようとするものを「無謀」と呼ぶのです。
「無茶」と「無謀」の違い
「無茶」はまだ実現性が無いことや不可能であることを考えている段階で実行には移していません。
一方で「無謀」は行動を起こしてまで無理難題をやり遂げようとしているため、行動後においては「無理」だったり「無策」という具合に全くの蛮行で終わることがあります。
つまり、「無謀」は自分の能力に見合うことをやろうとせず蛮行であるが故何の作戦も何の考えも持つことなく力業で問題を解決しようとしているのです。
「無茶」の例文
・『君の考えはわかるがそれは無茶だ』
この例文から読み取るべきは、相手の考えを理解したうえでその考えが無理であることを相手に対して進言している点です。
まだ、行動を起こしてないがため「無茶」となりますが、行動を起こすそぶりを見せた場合、この対象人物は「無謀」と呼び行動後失敗することで「無策」と呼ばれるのです。
・『無茶であると理解できたかね?』
この例文は、相手に対していかに自分の考えが無理難題であるかを理解できているかどうかを訴えています。
行動前であるが故、「無茶」とし、行動後の結果によっては「無策」や「無理」と呼ばれることもあるためこの対象人物は自己の作戦や行動が実現性に無いと理解しているとも読み取れます。
「無謀」の例文
・『無謀な考えだな』
この例文は、言われた対象者に対して進言した作戦や考えが著しく不可能に近いと諭されています。
しかも行動をしようとする様子であることから到底実現性が無いとまで言われており、「無茶」と異なり辛らつに考えを否定されているとも見て取れるのです。
・『無謀な考えで○○を失う』
この例文から読み取るべきはすでに行動を起こしてしまっている点をまず読み取るべきで、まったく考えを持たず行動を起こしたが故○○というものをすべてなくしたと解釈します。
この場合、すでに行動を起こして失敗していることが重要で「無謀」は時として失敗をしてしまったが故どうなったのかを記すことでより大きな失敗で何かを失ってしまったと記すことが出来るのです。
まとめ
いかがでしょうか。
「無茶」と「無謀」は行動を起こしてしまう前段階であるか起こそうとしたあるいは起こした後であるかという使い分けをすることが可能で「無謀」はより何の策もなく行動を起こした結果どうなるかを記載することでどのようなことが起き失敗したかを知るきっかけになる言葉です。