「無視」と「無関心」の違いとは?分かりやすく解釈

「無視」と「無関心」の違い意味と使い方

普段の生活で何気なく使っている、「無視」「無関心」、このふたつの言葉は、何が違うかなんとなくのニュアンスはしっているけれどはっきりとはわからないという方も多いと思います。

「無視」「無関心」も、字面も難しくないですし、比較的わかりやすい言葉だとは思いますので、細かい意味の違いなどもわかりやすいです。

このふたつの言葉の意味を間違いなく覚えることで、普段の生活で誤解を生むということを防ぐことができます。

それでは、この記事では、「無視」「無関心」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無視」とは?

「無視」とは、存在価値を認めないということ、あるものをないもののように扱うことを意味します。

また、あるものをないものとみなし、なんとも思わないことをいいます。

日常生活で出てくる言葉の中にも含まれています。

たとえば、赤信号を止まらないで通過してしまうことを「信号無視」、メッセージアプリに既読をつけたまま返信しないことを「既読無視」などといいます。

また、学校などで特定の人のみを「無視」することでいじめにもなってしまいます。

「無視」は、誰かに対して行った場合、だいたいの相手は悲しんでしまったり起こってしまったりするはずです。


「無関心」とは?

「無関心」とは、興味をもっていないことや、関心をもっていないことをあらわしています。

「見向きもしない」「目もくれない」は、「無関心」に近い意味を持つ、行動をあらわす言葉です。

その対象のことが頭にない状態のことを言います。

まったく興味がなく、言われなければ気づかないといった場合も「無関心」です。


「無視」と「無関心」の違い

「無視」「無関心」は、どちらも「無」が頭に付くなど似ているようにも思える言葉ですが、意味はかなり大きく違います。

それでは、具体的にはどのような点が違っているのか、詳しく説明していきます。

まず、「無視」は行動です。

赤信号を「無視する」、誰かを「無視する」、連絡を「無視する」など、「?する」となるので行動であることが分かります。

「無関心」はというと、「?に無関心だ」となるので、状態をあらわしています。

そして、「無視」は興味や関心のある無しにかかわらず、してしまうこともあります。

誰かが相手だという場合、わざと無視していない場合は、相手に謝ることもあると思います。

その時点で相手に興味や関心がないわけではないですので、「無視」「無関心」は、かなり大きく意味の違った言葉ということが分かります。

「無視」を使った例文を2つ紹介

・『知らない間に無意識で彼女のメッセージを無視してしまっていたらしく、たくさん謝ったが、未だにかなり落ち込んでしまっている。』

・『赤信号を無視して渡ってはいけないということを、小学生の子供達にしっかりと伝えるにはどうすればよいだろうか。』

「無関心」を使った例文を2つ紹介

・『友だちに勧められ、まったくの無関心だったスノーボードを始めたら、思っていた以上に楽しかった。』

・『あの子は花を育てるのが大好きだと聞いたが、サボテンには無関心のようだった。』

「無視」と「無関心」の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか。

「無視」「無関心」は、興味や関心のあるなしに関係なくあるものをないとみなす行動であるか、興味や関心がまったくなく頭の中にないということか、と大きく意味の違った言葉でした。

間違えて使ってしまわないよう、しっかりと覚えておきたい言葉です。

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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