「然様」と「左様」は、どちらも「さよう」と読みが同じですが、何か違いがあるのでしょうか。
この記事では、「然様」と「左様」の違いを分かりやすく説明していきます。
「然様」とは?
「然様」には、2つの意味があります。
1つめは、そのとおり、そのようという意味です。
時代劇で「さようでございます」というセリフが登場しますが、「そのとおりでございます」「そのようでございます」という意味になります。
もう一つの意味は、相手の言ったことを肯定したり、自分で思い出したことを肯定して話したりする言葉です。
「さよう、あの日は雪が降っていた」と自分で過去のことを思いだし、話し出しの言葉として使われたりします。
「左様」とは?
「左様」には、2つの意味があります。
1つめは、そのとおり、そのようという意味です。
「さようですか」のような使い方をします。
もう一つは、相手の言った言葉を肯定したり、自分で過去のことを思い出して肯定して話し出すときに使ったりする言葉です。
時代劇でしか使われていないように感じるかもしれませんが、現代でも「左様ですか」と仕事で使うことがあります。
使っている人は、あいづちを打つときに使用しています。
「然様」と「左様」の違い
「然様」と「左様」に意味の違いはありません。
どちらの漢字を使っても正しいのですが、「然」は常用漢字表にのっているけれど、音訓表には示されていない漢字です。
まとめ
どちらも同じ意味を持っていて、意味の違いはない言葉です。