「物忘れ」と「度忘れ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「物忘れ」と「度忘れ」の違いとは?違い

この記事では、「物忘れ」「度忘れ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「物忘れ」とは?

「物忘れ」【ものわすれ】とは、覚えていたことをすぐ忘れてしまうこと、用件が必要な場面で思い出せなくなることです。

医学的には、記憶が呼び戻せなくなる「記憶障害」の一種とされ、自身に関連する記憶や最近経験した出来事などの「エピソード記憶」を忘れる傾向がみられます。

たとえば、財布をどこに置いたか分からなくなる、何をしようとしていたか用件を忘れてしまう、といったケースが挙げられます。

このような「物忘れ」は、加齢によって脳細胞の数が減っていくために起こる自然な現象で、誰にもよくあることだとされています。

健康な人でも加齢とともに「物忘れ」は増えていくものです。

ただし、明らかに物忘れをする頻度が増えた、物忘れによって生活に支障が出る、物忘れをしたことすら気付かない場合は、認知症などの脳機能が低下する病気も疑われます。


「度忘れ」とは?

「度忘れ」【どわすれ】とは、よく知っている物事が急に思い出せなくなることです。

「銅忘れ」「どうわすれ」とも呼ばれます。

言葉の語源は、中国の古い著書「韓非子」の説話「買履忘度」にあります。

これは、靴を飼うために靴屋に来たが度(靴の寸法)が思い出せないため、測るためにわざわざ帰宅した話に対し「その場で測ることもできるのに、一つの解決策にこだわるのはよくない」と教えを説いたものです。

靴を買おうとして度を忘れたことから、知っている物事を不意に忘れることを「度忘れ」と例えるようになりました。

「度忘れ」は韓非子の話のように、普段は忘れもしないような物事が突然に思い出せなくなることを指します。

人の名前が出てこない、何を買いに来たか忘れてしまう、しかし完全に忘れたわけではなく後で思い出すことはできる、というものです。

これは医学用語で「想起障害」と呼ばれ、一時的に記憶が呼び戻せなくなる現象を指します。

「物忘れ」と同様に誰にでもよくある現象で、後で思い出せるならばあまり心配する必要はありません。


「物忘れ」と「度忘れ」の違い

「物忘れ」「度忘れ」の違いを、分かりやすく解説します。

「物忘れ」「度忘れ」は、どちらも覚えていたことが思い出せなくなる現象を指します。

自分に関連する出来事、用件、知っているものの名前を忘れる傾向が特徴です。

「物忘れ」は、一種の「記憶障害」で、記憶が呼び戻せなくなる現象を指します。

「度忘れ」は一時的に記憶が呼び戻せなくなる「想起障害」で、よく知っているものが一時的に思い出せないものの、それ以外のときは正常に思い出せるという特徴があります。

一般には「物忘れ」よりも「度忘れ」のほうが軽い忘れ物にあたるとされています。

ただし「物忘れ」「度忘れ」の仕方はとてもよく似ているため、どちらを使っても意味が通じることが多く、ひとくくりにされることも少なくありません。

まとめ

「物忘れ」「度忘れ」は、誰でも日常で経験している現象です。

互いに忘れものの仕方がよく似ていて、どちらを使っても意味の通じることは多いですが、違う意味を持っていることは把握しておきましょう。

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